アンコールワットを観光するための準備
日本とは大きく異なる環境での遺跡見学には旅の安全の確保、その土地のマナー、体調管理など事前にしっかりとした準備が必要です。 東南アジアカンボジア。アンコールワットの最寄り町であるシェムリアップは、どのような気候で遺跡見学には何が必要なのでしょうか。 特にアンコール遺跡群はほぼ全てが宗教遺跡です。その国の文化、宗教上での禁忌を把握し正しい知識を持って遺跡見学に望みましょう。
熱帯雨林に囲まれた遺跡
宗教遺跡であるアンコール遺跡群
このページでは遺跡観光に関わる注意点と欠かせない準備をご紹介いたします。 アンコール遺跡群は総じて損傷が激しく、カンボジア内戦後、緊急で保全活動が行われている遺跡群です。 各遺跡の見学のルールをしっかり守り、未来に残すべき遺産という認識をもって責任ある行動に努めましょう。 ここで紹介する注意事項はごく一部です。様々な時代に建設されたアンコール遺跡群には遺跡ごとに細かなルールがあります。 詳しくは各遺跡ページをご参照ください。また、遺跡に精通しているライセンス保持のガイドを利用することも重要です。
アンコールワット遺跡群の見学の注意点
写真撮影について
アンコールワットなど一部の遺跡では三脚を使っての撮影が禁止です。フラッシュは問題ありません。 ただし、一部聖域には撮影禁止の箇所もあります。また、許可なく僧侶や祈祷中の人々を撮影するのは大変なマナー違反です。
聖域では入場制限があります
ノースリーブ、ショートパンツでの服装では登頂できません。 11歳以下のお子様、心臓に疾患のある方、妊婦も入場禁止の遺跡もございます。 許可なく入った場合、罰金や懲役となる場合もあります。順路を守って決して安易な行動は避けましょう。
一部遺跡では人数制限があります
プノン・バケン遺跡などの遺跡などでは見学に入場パスが必要で、300人に入場パスを配布した時点で主祠堂へは入れなくなります、早めに到着しておく必要があります。
滑りにくく履き慣れた靴で向かいましょう
遺跡によっては全高が高く、ピラミッド部分がある遺跡もございます。総じて階段はかなりの急な角度ですので、足元に気をつけて転ばないようにしましょう。滑りにくく履きなれた靴を履いて出かけるようにしてください。
遺跡内での飲食は禁止です
全ての遺跡で、遺跡内は禁煙、飲食禁止となっています。水はOKです。炎天下の中での見学となるので水分補給はこまめに行いましょう。また飲食物のゴミはきちんとゴミ箱に捨てましょう。
遺跡の建造物には触れないようにしましょう
レリーフや石像は風化が激しく壊れやすくなっています。また、遺跡の柱や壁には寄りかからないように注意しましょう。疲れたからと言って、腰掛けるのもタブーです。倒壊の危険もあり、大変危険です。
押し売りには気をつけましょう!
土産物屋というお金を支払う環境が整っている場所では、現地の子供が声をかけてきます。屈託のない笑顔が印象的ですが、理不尽な金銭要求は断りましょう。はっきり言わないと分かってくれないこともあります。
偽ガイドにご注意を!
見学していると、遺跡の説明をしてくれる親切な方があらわれる場合があります。後でお金を要求されることが多いので、払いたくなければ丁寧にお断りしましょう。ライセンスを持ったガイドは制服を着ており、査証を持っています。
帽子や日よけ対策は必須です
カンボジアは強い日差しが照りつける熱帯モンスーン気候です。 炎天下の見学では帽子やタオル、ストールなどの日よけ対策が必須です。また熱中症や熱射病対策にこまめな休憩と着替えもあるといいでしょう。
虫除けグッズを持参しましょう
遺跡の周囲は緑の濃いジャングルです。虫がたくさんいますので、虫よけスプレーを準備しましょう。特にスコールの後は蚊が多く出ますので注意が必要です。
日が暮れる前に帰りましょう
郊外の遺跡の見学は必ず日が暮れる前に出発しましょう。人が少ない道を通ることになります。安全のため、夕日を見終わったら速やかに他の皆と一緒に帰りましょう。日が沈んだらあっという間に暗くなります。
寺院遺跡では僧侶の方への配慮
寺院遺跡では僧侶の方を見かけることがあります。宗教上の理由で女性が僧侶の体に触れたり、物を渡したりする行為は禁止事項です。迂闊に握手を求めたり、お賽銭をあげたりしないようにしましょう。