ベトナム フエ
Hue city
フエと周辺の観光スポット 一覧
中部フエは1993年に歴史的建造物がユネスコの世界文化遺産に登録されました。また、無形文化遺産に登録された宮廷芸能であるニャーニャック(雅楽)もります。その他にもフエ王宮(世界遺産)、カイディン帝廟、トゥドゥック帝廟、ティエンムー寺、フエ大教会など歴史的建造物が多くあります。歴史好きには外せない観光地の1つです。
【カイディン帝廟】斬新なデザインとガラス、陶器のモザイクで大人気!
カイディン帝廟は阮王朝12代皇帝カイディン帝の帝廟です。このカイディン帝廟はフランスの植民地時代の1920年から11年間かけて建てられ、西洋と東洋の建築様式が折衷されています。阮王朝の衰退期に建てられたこのカイディン帝廟は、トゥドゥック帝廟等の他の帝廟と比べるとこじんまりとした作りになっていますが、フランスと中国両方の影響を受けた東洋西洋の折衷様式で建てられたこの遺跡はベトナムの歴史を語る上でとても重要な役割を持っています。
【トゥドゥック帝廟】謙虚で静かな帝廟
トゥドゥック帝廟は、フエ郊外にある阮(グエン)朝第4代皇帝トゥドゥック帝の帝廟です。トゥドゥック帝の在位期間は35年間と、阮朝で歴代最長となっています。 このトゥドゥック帝廟は、元々トゥドゥック帝の生前、1864年から3年間かけて、長期間用の別荘として建設されたもので、死後に転用され帝廟として用いられることになりました。
【ティエンムー寺】フエの代表するフォーン川沿いに1601年に建立した禅寺で、煉瓦造りが特徴です。
フエの市街地から5kmほど離れたフォン川を一望できる丘の上にある「ティエンムー寺」は、1601年に建立されたフエで最も古い寺院の一つです。漢字で書くと「天姥寺」となり、阮王朝時代よりさらに前の広南国時代に、ある一人の老婆が「いずれ支配者がここに現れ、塔を建てることだろう」と予言したことに起因しています。建物以外にも宗教弾圧対して自分の身を犠牲にして抗議した僧侶に関する展示品もあり、宗教について色々考えさせられる観光スポットになっています。
フエの三大帝廟の一つ【トゥドゥック帝廟】古典的で風情あふれる庭園の持ち主とは。皇帝の人物像とその当時の時代背景まで詳しく解説いたします。
トゥドゥック帝はグエン朝の4代皇帝です。4代という時期は、グエン朝でいう後期の時期にあたります。トゥドゥック帝の在位期間は、1847~1883年と長期に渡ります。その期間なんと35年間!13人いる皇帝のなかで、もっとも長い在位期間を誇ります。長い在位期間を誇るトゥドゥック帝ですが、在位期間が穏やかなものであったかというと……残念ながら違います。皇帝の位につく前年の1847年、フランス軍はトゥーラン(現在のダナン)を砲撃しました。
『フエの帝廟で最も有名なミンマン帝廟。他の帝廟とは一線を画す中国風の造りの特徴と歴史をご紹介します。
ミンマン帝廟は、フエ郊外にあります。阮朝2代目皇帝ミンマン帝自らが設計したといわれている中国風の廟です。1840年(日本の江戸時代。アヘン戦争が起こった頃です)から約3年間かけて建立されました。ミンマンは、歴代皇帝の中で最も博識で有能かつ政治力に長けていたとされています。ミンマン帝は中国の清国を宗主国とする意識が強く、フランスとの関係を築いた初代ザーロン帝とは異なる考えかたを持っていました。中国風の建物からは、フランス文化の排除を積極的におこなった様子をみることができます。
フエ観光がもっと楽しくなる!ベトナム世界遺産の最高峰【フエの王宮】の見どころと歴史を徹底解説いたします!
グエン朝は、1802年から1945年まであったベトナムの王朝です。13代続いた王朝の首都はフエにありました。みなさんもご存知の通り、ベトナムはフランス・スペイン・中国・米国などの国々と深い関わりがあります。グエン朝時代は、その国々のなかでも特にフランスと中国との関係性が深かったと考えられています。王朝自体は1802年から1945年までありましたが、うち1887年から1945年3月まではフランス領インドシナとして、フランスの占領下にありました。
世界遺産【フエのカイディエン帝廟】の基礎知識。観光前に絶対に読んでおきたい歴史をご紹介します。
カイディンは、1802年~1945年まで長く栄華を誇ったグエン朝の12代皇帝です。フランス統治下という時代背景も影響し、賢君として人気のあるミンマン帝とは対象的にフランス文化に魅了されました。当時の皇帝はフランス文化に魅了された人も多く、カイディンだけがフランス文化に魅了されたわけではありません。ミンマンの父ザーロン帝もフランスの芸術文化に魅了された皇帝の一人でした。