カンザー  - ホーチミン観光スポット

カンザー

ホーチミンから約60km離れた広大な湿地帯に広がる東南アジア最大級のマングローブの森。そこはベトナム戦争時のベトコンキャンプの拠点でした。その戦争でアメリカ軍によって撒かれた大量の枯葉剤によってマングローブの森は全滅し、砂漠化してしまいました。しかし、マングローブ林の復活を願う人々の手厚い植林によってマングローブの森は見事に復活しました。植林によって美しくよみがえったマングローブ林から、自然の力強さや神秘性を感じさせられます。また、多くの動物が生息していることからマングローブ林の大切さや必要性も実感できます。

カンザー マングローブ 海水

マングローブ林と動物たち

マングローブの森は海水に浸る土地で育つため、多数のプランクトンが生息し水中生物にとって暮らしやすい環境が整っています。干潮の時に様々な海の生物が顔を出し、満潮の時には海の生物の隠れ家となります。

蟹について

マングローブ林は熱帯から亜熱帯の海水に浸る土地に生息するため、多数のカニを御覧になることができます。特に、潮が引いている時に多くのカニを発見することができます。干潟の近くではシオマネキ類やミナミメツキガニ、森の中にはアシハラガニ類やイワガニ類が生息しています。
潮が満ちるとこれらのカニは穴の中に隠れたり木に登ってしまいますが、この時にガザミやノコギリガザミなどの大型のカニが姿を現します。潮の干満によって現れるカニが違いますので、ぜひご自身の目で確かめてみて下さい。

カンザー マングローブ カニ

猿について

マングローブの森には、猿も生息していて、木の上を飛び交っている猿を御覧になることができるかもしれません。半野生の猿ですが、人にとても慣れていますので近づいて逃げたりすることはめったにありません。特に、たくさんの小さな猿が集まっている瞬間は本当にかわいらしいので、そんな猿の姿をお見逃しなく。マングローブの森に入って半野生の生き生きとした猿の姿を見つけて、この自然の素晴らしさを堪能して下さい。

鳥について

カワセミやサイチョウなどの鳥がマングローブの森の中に住んでいます。 これらの鳥たちが飛んでいる姿や木の上に止まっている姿を御覧になることができるかもしれません。見つけた時には、ぜひ写真撮影を。他にもたくさんの生物が森の中に住んでいて、季節によって見られる動物も異なります。ぜひ、マングローブの森で珍しい動物をたくさん発見して下さい。

マングローブのツアー

ホーチミンからマングローブのツアーに参加することができます。バンサット川に到着してからその川をモーターボートでクルージングします。その後手漕ぎボートでコウモリ園に向かい、コウモリを御覧になって頂きます。そして、このツアーで一番スリル満点のイベントであるワニ釣りを体感して頂きます。その後、公園内で猿を見物して展望台でマングローブ林で覆われた見事な景色を一望して頂きます。展望台の後、シーフード料理の昼食を堪能し、シカ園を見学して頂きます。旅行冊子には掲載されていないマングローブ林のツアー、この穴場的で素敵な観光スポットを訪れてみませんか。多くの動物が生息するマングローブの森で、動物との出会いや自然の素晴らしさを感じながらツアーを楽しんで下さい。

カンザー マングローブ シカ

ワニ釣りについて

ワニ釣りのイベントがありますが、大きな口をあけてエサにくらいついてくるワニの迫力には圧倒されます。エサの付いた釣竿をたらすと、沢山のワニが群がってエサを取ろうとします。エサに噛みついて引っ張り続けて離さないワニの力に負けずに釣竿を引っ張ってワニと対決してみて下さい。

まめ知識

カンザーでは豊富な魚介類がとれますが、ホーチミン行きのフェリーが地元の人々にとって面倒なためホーチミンまで売りに出すのが難しいようです。そのため、カンザー現地で安く魚介類を購入できます。