ミンガラーバー!ミャンマー星人の林ツイタチです。ミャンマーの魅力を文章や写真で発信しながら生きています。ミャンマーに滞在を初めて3ヶ月が経過しました。初めて足を踏み入れた瞬間の記憶は今でも鮮明に覚えています。
長蛇の列を成して並ぶ修行僧にカメラを向ける欧米人の後ろ姿を眺めながら、まるでこの街は「違う惑星みたいだな」と思いました。その奥ではATMの場所を知らせる蛍光灯が情けなく光り、ヤンゴン行きを知らせるドライバーの掛け声が鳴り響いていました。あまりの情報量の多さに戸惑ったのが第一印象です。
今ではヤンゴンに在住する現地ライターとして格安ホステルに住みながら生きています。僕が感じたミャンマーってどんな国?に対する回答をここに残して置こうと思います。
ミャンマーはいろんな国の詰め合わせ

ミャンマーはとても不思議な国です。道を歩けばタイ人のような風貌をした人が油揚げを売っており、インド発の急行列車からそのまま降りてきたような人がそれを買っているような国です。

隣国が多くあることから、様々な国籍の人がバイパスのように集う国。一本の川の流れに群れる蛍のように、仏教という強い力に集う国民。身分証の色はバラバラですが、パステルカラーのような優しさがあると感じています。

いたるところにある信仰心のシンボルであるパゴダ。手づかみでこの国を拾おうとすれば思わず刺さってしまうほどに、尖っていて輝いています。
ミャンマーの街並みは汚いのは国民のモラル性によるもの

金色のパゴダ。いくつもの仏像がある国とは思えないほど、街並みに清潔感はありません。もしその手の神様にお願いことができるのであれば信仰心よりも清潔感のパロメーターをあげて欲しいほどです。

ただ単に害虫の数が多いだとか、少女の腕よりも大きいネズミがいるだとかの話ではなく、国民のモラルの低さが気になります。マーキングの頻度と違わない数、道端に赤色の唾を吐き、痰を絡ませる年配の方が発する音量は路上パフォーマンスのよう。街に設置された巨大なゴミ箱に引き寄せられる動物に紛れる貧困層の子どもや大人。

ホールケーキの中央のように華々しいスポットも大いにあります。例えば『ジャンクションシティ』のような商業施設はブランド品や海外大手メーカーのビッグネームが5階の高さまで余すことなく詰まっています。

戦時中はイギリスの支配下にあったため、ヤンゴン市内のダウンタウンなどでは多くのブリティッシュな建造物を目にすることでしょう。

ただ、それらの施設内に入れば『安物のシュークリーム』を摘まされたような気分になります。その外観を支えるだけのモラルが、この国には足りていないのです。
筆者が気に入っているミャンマーのポイント

ミャンマーの優れた点を一つ。それは携帯回線データの安さです。10GB(30日間)=10,000チャット。つまり(約725円)です。この金額は破格です。さらに回線速度も20Mbps以上を計測しているため不便なしです。
物価が安く作業できるカフェもあるため、IT系のスタートアップや、新たに事業を始めたい方にとってはナイスな地域ではないでしょうか。
まとめ
以上!3ヶ月かけてミャンマーを歩き回った感想と実情を述べました。課題が多くある国ですが、その課題はミャンマー人のモラルによるものが大きいのではないかと感じています。「国をどこまで愛せるか」。この問いかけの答えが良いものになれば、街から赤い唾が消えるのではないかと思います。
過去と未来が共存する不思議な国であるミャンマー。個人的には今後の成長が楽しみである一方で、古都の街並みの良さが消えて欲しくないという思いもあります。一度きりの人生。ぜひ訪れてみては。