ミンガラーバー!ミャンマー星人の林ツイタチです。ミャンマーの魅力を文章や写真で発信しながら生きています。この記事では【ミャンマーの国技・チンロン】について解説します。
「ミャンマー人が路上でマリのようなものを足で蹴っていた!」
「ミャンマーで流行っているスポーツってなに?」
これらの声に答えることができる記事になっていること間違いなし!是非最後までお読みください!
ミャンマーで一番栄えているスポーツ『チンロン』ってなに?

街を歩くと大の大人があつまってなにやら輪を作っている、という光景はミャンマーではよくある風物詩です。昼間からなんてのも当たり前。公園の広場ではロンジーを巻いたお兄さんやお父さんがマリのようなボールを空高く蹴り上げています。
この遊びのようにも見えるマリ蹴りは『チンロン』(英語: Chinlone)と呼ばれているミャンマーの伝統的なスポーツです。路上などで広く娯楽(ワインチン)として行われており、見世物としての個人ショーが行われることもあります。
また競技規則に則ったスポーツの試合としても行われることも盛んであり「ラウェイ』と並ぶミャンマー国民に親しまれているスポーツです。
出典:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%B3
『チンロン』ってどういう意味?どのようなボールを使うの?

ビルマ語で「チン」は籠、「ロン」は球体を意味します。『チンロン』とは競技の名称だけでなく、競技で使用されるボールも意味します。
伝統的なチンロン球のサイズは直径約13cm・円周約40cmで、ハンドボールと同程度の大きさです。籐と呼ばれる素材を幅3mm、長さ3mの紐状に裂き、6本または10本どりで球形に編んで作られています。中空で重量は約100g。紐の間には五角形の穴が12ヶ所できます。
どのようなスポーツなの?
『チンロン』は6人で輪になりリフティングの要領で球を落とさずに蹴り続ける、というシンプルなルールで行われるスポーツです。
試合時間は合計で45分間あり、第1ラウンドから第9ラウンドまで各5分間であります。1チームの人数は6人、控え選手が2人です。直径12フィートの内円、直径22フィートの外円が競技空間であり、そのサークル内で球を蹴り続けます。
球を蹴り続けるならカンタンなのでは?
球を蹴り続けるならカンタンなのでは?と思ったあなた。ラウンドごとに蹴り方を制限されます。認められる蹴り方は6種類あります。
- チービャー(つま先)
- チークイン(内足)
- ドゥー(膝)
- ポワア(足裏)
- パナウ(踵)
- パミャ(外足)
第1ラウンドと第2ラウンドと第4ラウンドと第7ラウンドでは選手ひとりひとりが異なる技を行い、第3ラウンドと第6ラウンドでは6人が同じ技を行う。第5ラウンドと第8ラウンドと第9ラウンドでは選手ひとりが異なる技を連続して行う、というルールがあります。
また、ラウンドごとにポイントが加算されていき、最終的なポイントの合計で順位を争うスポーツです。ボールを落下させた場合や、所定の場所から出てしまうなどの違反があった場合に減点されます。
筆者がやってみた感想
サッカー歴が全くない素人がやると玉に足が当たらないレベルから始まります。つま先で蹴り上げても真上に上がらず明後日の方角へ勢いよく飛んでいきます。ドゥーと呼ばれる膝で対処するのがもっともベター。足裏で蹴り上げるパミャを習得するまで体感で13年ほどかかると思われます。
まとめ
チンロンの紹介でした。ミャンマーではチンロンがもっとも栄えているスポーツです。華麗な足技に思わず声が出てしまうことでしょう。同じ足技でもサッカーがあまり強くないミャンマー。なぜサッカーは強くないのか、ミャンマー人に尋ねたところ「暑いから」という正論で返されました。