はじめに
ミャンマーというと、なにをイメージしますか？筆者は友人にミャンマー人の子がいるので、彼女を思い出します。いつも笑顔で優しくて穏やかで真面目で勉強熱心で……私も彼女を見習わなければいけないと常々思っております。
ほかには、伝統衣装が可愛いなとか、仏教が有名だとか、仏教は仏教でもオレンジの衣を着るだとか、いろいろありますが今回はタイトルの通り「伝統衣装」と「タナカ」についてご紹介します！
「タナカ？」と首をかしげられた方。筆者も「タナカ？」となりました。「タナカ」が気になるところですが、まずは伝統衣装から！
1:ミャンマーの美しい伝統衣装「ロンジー」と「エンジー」
ミャンマーの伝統衣装「ロンジー」と「エンジー」はご存知ですか？ロンジーは輪状に縫われた下半身を覆うくるぶしまである衣類で、エンジーはロンジーの上に着る伝統的な上着です。
ロンジーは日常的に着るミャンマーの伝統衣装で、都市部の女性は丈を短くして着る人もいますが、膝上にはしません。ロンジーはエンジーと一緒に着るほかに、男性はシャツ・女性はブラウスと一緒に着ます。伝統衣装が日々の生活に溶け込んでいるのですね！
2:「ロンジー」の色と柄は民族・職業で決まっている
ロンジーは自由に好きな色を着ていいわけではありません。（現在は少し変わってきているそうですが……。）ロンジーは伝統的に、学生は緑のロンジー・教師は白のロンジー・看護師は赤のロンジーと白のロンジーなど、民族や職業で色と柄が決まっています。
ミャンマーで現在最も多い民族である「ビルマ族」の柄は「アチェイッ」と呼ばれており、伝統的な柄のひとつです。なかには「キモノ」と呼ばれる柄もあります。これは、日本に住むミャンマーの人たちの要望で加えられたそうです。
3:ミャンマーの伝統的な化粧「タナカ」って？
本題のタナカです。田中ではありません。タナカとは一体なんなのか、それは……。小題でいってしまいましたが、タナカとはミャンマーの伝統的な化粧です。主に女性や子供が顔に白い粉を塗る化粧をさします。
写真をみると、頬や額に葉っぱのような絵を描いているのがわかりますね！フェイスペイント、とでもいうのでしょうか……。可愛い伝統的な化粧です！
4:タナカを塗ると肌に良い？！
タナカは、ゲッキツ（現地でタナカと呼ばれています）というミカン科の木の樹皮をすりつぶしたものです。日焼け防止のために顔全体に塗るもので、腕などに塗っている場合もあります。
ほかにも、タナカには肌荒れ防止や保湿・殺菌など肌に良い効果がたっぷり！天然の日焼け止めですね！市販の日焼け止めに比べて、とっても肌に良さそうです。
5:タナカもおしゃれに可愛く！
実は、タナカの柄も民族ごとに特徴があります。葉っぱのほかにも渦巻きや花など、ただ顔全体に塗るだけではなく可愛らしくアレンジしていますよ。
6:ロンジーとエンジーを着て、タナカをしてみるのはどうでしょう！
ミャンマーの伝統衣装はとっても鮮やか。細かな織りの技術は眺めるだけでもうっとりします。でも、眺めるだけではもったいないですよね。ぜひ着てみましょう！ロンジーとエンジーを上下で着たら、顔にタナカをしてみるのはどうですか？
せっかくなので、葉っぱや花など好きな柄を描いてもらいましょう。元は日焼け止めの効果を狙ってなので、本当は顔全体に塗るべきかもしれませんが、ここはフェイスペイントをイメージして可愛くしてもらいましょう！
もちろん、顔全体に塗りたい方は顔全体に塗って日焼け止めの効果や保湿を期待しましょう！
おわりに
ミャンマーの伝統衣装「ロンジー」と「エンジー」は、まだまだ知名度が低いです。チャイナドレスや韓服（チョゴリ）・アオザイに比べてかわいくない……わけではありません！
とっても可愛いロンジーとエンジーは上下で分けて着ることができるので、いまでも人々の生活に溶け込んでいるのに、おまけに可愛いのに知名度が低いなんて……。新世界遺産「バガン」で大注目のミャンマーの伝統衣装ロンジーとエンジーを着て、タナカをして、ミャンマーの文化に触れるのはいかがですか？
チャイナドレス・韓服（チョゴリ）・アオザイにロンジーとエンジーが並ぶ日が来るのを、筆者は願っています！ちなみに、筆者の友人は大学の卒業式にロンジーとエンジーをセットで着てきました！袴のなかでも堂々とした美しさで、とっても素敵だったのを覚えていますよ。
