アンコールワット遺跡、ボロブドゥール遺跡と並んで世界三大仏教遺跡と言われる「バガン」は、2019年7月に世界遺産に登録されたばかり!首都ヤンゴンから日帰りでも行ける距離にあるため、これから人気上昇必須のスポットです。バガンでの滞在時間を快適に過ごすためにも、まずはベストシーズンと服装について知っておきましょう。
バガン観光のベストシーズン
ミャンマーは南北に長いため、ミャンマー中央部に位置するバガンとヤンゴンでは気候も異なっています。北部に位置するバガンは、ヤンゴンに比べ降水量も少なく湿度も低いため、過ごしやすい気候です。ミャンマーには四季がなく、11月~2月の乾季、3月~5月の暑季、6月~10月の雨季の3つに分かれます。
その3つの中からズバリ、バガンのベストシーズンは乾季の11月から2月。人気の熱気球が運航されるのもこの時期です。最高気温は30℃前後ですが、カラッとして朝晩は冷え込むことも。
また雨季といえばバケツをひっくり返したようなスコールをイメージする方も多いかもしれませんが、バガンは1年を通じて雨が少なく、東京よりも降雨量が多い月はありません。そのため観光もしやすい地域と言えます。
雨に降られる心配はあまりないとはいえ、日差しは大変強く、午後には日差しも暑さもピークとなりますので熱中症には十分注意しましょう。早朝から観光するのもおすすめです。
シーズンごとの服装
まずシーズンに関係なく、最初に注意すべきなのは肌を露出について。寺院の多いミャンマーでは観光客でも守らないといけないルールがあったり、肌を露出する服装はあまり好みません。暑い地域なので年間を通して軽装になりがちですが、特に女性の場合ははしたないとみなされることも少なくありませんので注意が必要です。
上半身の半袖はOKのところが多いものの、タンクトップやキャミソールはNG。そのような慣習に加え日差しがとても強いので、日焼け防止の観点からも肌を覆う長袖の服を1枚持っておくことをおすすめします。
また足元にもいくつかの注意点があります。多くの仏塔や寺院、僧院では土足厳禁。さらにくるぶしを見せてはいけない場合もあるので要注意。受付でチェックがあり、必要な場合はロンジーと呼ばれる巻きスカートをレンタルできるところもあります。
建物内だけでなく境内も含めて、土足厳禁となっているところは靴だけでなく靴下やストッキングも脱いで裸足にならないと入れませんので、着脱が簡単なビーチサンダルなどを持っていきましょう。戻ってきたときにわかりやすいよう目印をつけたり、目立つ色のビーチサンダルを持っていくのもおすすめ。大きな寺院では違う出口から出ることもあるので、ビニール袋を持参して持ち歩くのもいいでしょう。
・乾季(11月~2月)
観光しやすいベストシーズン。日本の秋と同じくミャンマーも10月の終わりから暑さがだいぶんやわらぎます。11月~2月は涼しくなるとはいえ、日中は30℃近くまで気温が上がるため日本の夏の気温と大差はありません。しかし、朝晩は15度前後に冷えることもあるので羽織物は必要。
日本の夏服の服装に加えて、巻き物や羽おり物を一枚用意しておけばレストランなどの冷房が強い場所でも活用できます。トレッキング目的などのため高原地帯に出かける場合は、朝晩はそれなりに冷え込むため厚手の上着を準備しましょう。
・暑季(3月~5月)
酷暑季と呼ばれる非常に気温が高くなる時期。日本では春に当たる時期が該当し、雲がないため午後2時から夕方ごろにかけては驚くほどの暑さとなります。特にヤンゴンなどの平野部では、ピーク時に40℃以上をマークする日も。
この時期は日本でいう真夏のスタイルが最適ですが、強い日差しを避けるためのサングラス、UVカット加工の羽織りものや巻物、日傘や帽子は必須。寺院でもいわゆるホットパンツのようなものはNGですが、膝丈のショートパンツはOKなことも。
・雨季(6月~10月)
ミャンマーの雨季は長く、日本と同じ6月くらいからスタートし10月上旬まで続きます。むっとするような湿気に包まれ、どんよりとした曇り空の多い季節。雨の降り方は日本と違い、局所集中型のスコールのため1日中降り続くようなことはありません。雨期シーズンは風通しのいい服装に加えて、濡れた身体や汗を拭くタオルも必須。
デニムなどの服は濡れると重たくなり渇きも悪いため、あまりおすすめしません。濡れたときや湿度対策のためも通気性の良いインナーがあると尚いいでしょう。また雨季とはいえ、日焼け止めもお忘れなく。虫も多くなる時期なので、虫よけや虫刺されの薬も持っていきましょう。
終わりに
以上、バガンのベストシーズンとおすすめの服装についてお伝えしました。しっかり準備をして、現地では思う存分旅を味わってくださいね!