ハノイの伝統芸能、水上人形劇とカーチュー  - ハノイ観光スポット

2016年12月12日

ハノイ旧市街ホワンキエム湖沿いにある水上人形劇を視察しました!!

水上人形劇は1000年以上もの歴史があり、ハノイを代表するエンターテイメントのひとつです。もともとは紅河の農民達が、収穫祭りの際に水辺で演じていたもので、その後は娯楽として宮廷にまで広まったといわれています。1990年ごろには観光資源として見直され、現在はハノイの定番観光地となりました。劇場内に設置されたプールで、棒や紐を使い人形を操ります。繊細な動作や水を吐き出すなど様々な動作は見ものです。

公演内容は主に民話や歴史、伝説についての話で、ベトナム伝統楽器の演奏を聴きながら鑑賞していただけます。注目ポイントとしては、笑いの絶えない道化者テウです。ふさだけの髪の毛、腰巻とベストという身なりをしており、水上人形劇で最も愛すべき登場人物の一人です。ぜひ注目してご覧ください。

水上人形劇はベトナム語での上演ですが、言葉が分からなくても、舞台横のモニターでは英語での解説が流れており、また日本語のパンフレットもございますので、上演前に読んでいただくとより一層楽しんでいただけます。またロビーには人形も展示コーナーもございます。

営業時間:9:00~20:00
上映時間:14:15/15:30/17:0018:30/20:00/21:15
日曜日のみ9:30の公演あり。
無休。
1公演約45分
料金:ファーストクラス 10万ドン/セカンドクラス 6万ドン
カメラ撮影 2万ドン/ビデオカメラ撮影6万ドン
チケットは完売するほど人気ですので、チケットの手配はお早めに!

ベトナム北部の伝統芸能音楽 カー・チュー

カー・チューはベトナム北部の伝統芸能音楽で、ベトナム最古の伝統芸能です。2009年にユネスコ無形文化財に登録されました。

3種類の楽器、独特な音色を出す弦楽器のダンダイ・高音の打楽器ファック・太鼓を使用し、歌い手が詩を歌います。カー・チューの歴史ははっきりと解明されておらず、11世紀頃に発祥したとされています。

カー・チューの歌詞はベトナム古語や漢詩で書かれており、内用は神や先祖を称えるものが多く、宮廷でも愛されたといわれております。その後は庶民の間にも広がりました。カー・チューには楽譜はなく、小さいころから聞いて覚えるそうです。

現在は100近く存在したカー・チュー様式はほとんどが消滅したため、20ほどしか再現できません。後継者が少ないため、存続の危機と言われておりましたが、積極的な復興運動のおかげで歌い手は150名から500名に増えたそうです。

水上人形劇に次ぐ、ハノイの人気観光地となっております。ハノイにこられましたら、希少なベトナム伝統芸能「カー・チュー」をぜひお聞きになってはいかがでしょうか。