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ハノイ周辺の3つの伝統工芸村 - ハノイ観光スポット
バチャン村
ハノイから南東に車で約30分~40分ほどの距離に、陶器磁器で有名なバチャン村があります。バチャン村は30分もあれば回れるほどの小さい村になっております。標高が低いため雨季(6月~9月)には町ごと水没することがございますのでご注意下さい。
もともとはレンガ作りが盛んな町でしたが、15世紀頃から陶器作りへと移り変わりました。村の人口約5000人の内9割は陶器作り関係の仕事に就いており、ベトナムの『長閑な田舎町』、という印象を与えられます。陶器の製作は全て手作業で、通りの壁には窯焼き用の泥炭を貼り付けて干す光景もみられます。
最近ではガス窯が普及し、伝統的な泥炭作りは徐々に減少し、希少なものとなってきております。一般的な陶磁器は、白地に青い模様のデザインが多いですが、最近では観光客の増加に伴い、色・大きさが様々なデザインの陶磁器が作られるようになりました。
ほとんどの店は卸しを生業としているため、お手頃なお値段で販売されております。陶器工場の多くは、陶器作り体験も可能となっておりますので、記念に一ついかがでしょうか。
クワット村
ハノイから南へ車で約30分、クアットドン村という小さい村がございます。こちらの村は、伝統的な刺繍村として有名で、ハノイ市内でみかける刺繍製品の多くはこちらで製作されております。工房見学も可能ですが、その際は、ガイド・ドライバーの同行が必要となります。色とりどりの糸を使って作られたベトナムの刺繍は、大変完成度が高く、繊細で、まるで絵画のようです。もちろん全て手作業で製作されております。
ベトナムに刺繍が伝わったのは14世紀頃で、中国の明から伝わったといわれております。当時は貴族の衣装や祭り用品として使用されており、その後フランスの受注を受け、現在のような絵画風の刺繍絵となりました。お土産でご購入されるなら本場クワット村でいかがでしょうか。
ドンホー村
ハノイから東へ車で約1時間、ドンホー村がございます。刺繍絵と定番のお土産とされているドンホー版画。こちらも中国の明~清時代に伝わったとされる伝統工芸です。
版画製作が始まったのは16世紀頃からで、代々各家に伝承された版木を大切に使っております。しかし、最近では人口約2000人の内、版画刷りで生計を立てているのは2軒のみだそうです。こちらも大変希少な伝統工芸です。
ドンホー版画は海外から高い評価を得ており、日本で言えば無形文化財にあたる勲章を授与されたこともあります。こちらも工房見学可能となっております。ベトナムならではの体験をされたい方・ディープな旅をご希望の方はぜひ!