【ちょっとだけ閲覧注意】日本のテレビでも話題!バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは!

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

タイのお寺は一般的にそのきらびやかな装飾で有名ですが、それらとは大分雰囲気が違うお寺があることをご存知でしょうか?

その名も「地獄寺」。タイにはそうした地獄寺がいくつもあるのですが、今回はバンコクから最もアクセスしやすいスパンブリー県にある「ワットパイロンウア」についてご紹介します!

ワットパイロンウアへ行く前に

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

仏教を信仰する人が多い日本では「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」などと子供のころに聞かされた経験がある人も多いのではないでしょうか?こうした地獄思想は敬虔な仏教国であるタイの人々の間にも根付いています。

地獄寺は、地獄の恐ろしさを表現することで「地獄に落ちないように生きていきましょう」と、人々に伝える目的で作られました。とはいえ地獄がどんなところなのか明確に知っている人は少ないと思います。

そこでワットパイロンウアへ行く前に地獄というものについて少し勉強しておきましょう。地獄の種類や位置については経典により差がありますが、一般的には以下で説明する「八大地獄」がよく知られています。

等活(とうかつ)地獄

永遠とも言える時間、地獄の罪人同士で殺し合いを続ける。死んでも鬼に蘇らされ、また殺しあわなければならない。殺し合いに参加しない場合は、鬼に殺されてまた蘇らされる。罪人同士が憎しみ合い、永遠に殺しあうこの地獄はワットパイロンウアでも表現されている。

黒縄(こくじょう)地獄

熱く焼けた鉄の地面の上に寝かされ、焼けた縄で体中に跡をつけられる。その後これまた熱く焼けた鉄ののこぎりで切り刻まれるという拷問が待っている。

衆合(しゅうごう)地獄

剣の葉を持つ林の木を体から血を流しながら永遠に上り下りし続ける地獄。木の麓には槍を持った番人たちと、食らいつく犬がいるため登らざるを得ないようになっている。ワットパイロンウアではこの地獄を表現した棘が生えた木を見ることができる。

叫喚(きょうかん)地獄・大叫喚地獄

熱湯の大釜や鍋に入れられ、叫喚する地獄。大叫喚地獄は叫喚地獄の苦痛が10倍にパワーアップ。ワットパイロンウアでは罪人が熱湯の大釜に入れられて泣き叫んでいるオブジェが見られる。

焦熱(しょうねつ)地獄・大焦熱地獄

体中を串刺しにされながら鉄板で焼かれる。

無間(むげん)地獄

地獄の最下層に位置し、永遠に生まれ変わることなく地獄の炎に焼かれ続ける。地獄の終身刑とも言われる。

注:7つ目の地獄までは「転生」という救いがあり、地獄での刑期を終えれば生まれ変わることができる(その期間は短いもので9万年からといい、膨大な時間である)。

地獄について知識を深めた所でワットパイロンウアで見られる地獄について見ていきましょう。

ワットパイロンウアの地獄エリアを体験

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

地獄寺の境内は結構広くて、とても暑いので、日傘、帽子、お水は忘れずに持って行きましょう!地獄エリアは門をくぐって500メートルほど先にあります。しばらく歩いていくと急に体のあちこちから血を流した像がたくさん現れます。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

優に500体はあるでしょうか。とても異様な雰囲気です。教育のために連れてこられた子供があまりの怖さに号泣しているのもここでは日常的な光景です。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

たくさんある彫像は、内臓が飛び出していたり、体の一部が無かったり、血もリアルに表現されていて見る人の記憶に強く残ります。その彫像の多くが地獄の拷問を受けていたり、それをする鬼たちであったりします。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

また鳥や犬などの動物に食べられている罪人や、八つ裂きにされながらなおも生きている罪人の苦しい姿などもあります。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

像一体一体の作りはそんなに精巧ではありませんが、それが何百体も連なっている様子が何ともインパクトがあります。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

一体一体をじっくり見ると全てポーズや表情が異なっており、像の苦悶の表情もだんだんリアルに見えてくるから不思議です。

これらの像を見ていると自分の普段の行いを嫌でも見つめ直すことになり、襟を正さざるを得ない心境になります。

地獄を見た後は天国でお口直しを

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

ワットパイロンウアに入ると最初に迎えてくれるのが仏様たちです。地獄エリアと比べて数は少ないですが、大小たくさんのお釈迦様が穏やかな表情を浮かべて座っています。

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

地獄エリアとは対照的なその光景には、地獄を見て追い詰められた心を穏やかにするという意味合いもあります。

ワットパイロンウアへの行き方

行き方 バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

ワットパイロンウアは、バンコクから85kmほど北西に行ったところにあるスパンブリー県に位置する寺院です。バンコクからワットパイロンウアへアクセスするには以下の2つの方法があります。

ワット パイローンウア
วัดไผ่โรงวัว
ทางหลวงหมายเลข 3422 Bang Ta Then, Song Phi Nong District, Suphan Buri 72110 タイ

・南バスターミナルからバスで行く
・ツアーで行く

旅慣れている方はバスで行くのがおすすめ。そうでない方はツアーを利用するのが安全にかつ効率的に旅行を楽しめます。以下2つのアクセス方法について詳しく解説します。

南バスターミナルからバスで行く場合

行き方 バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

自分でバスで行く場合は南バスターミナル(Sai Tai Mai Station)からワットパイロンウア前を通るバスに乗りましょう。南バスターミナル付近にはBTSやMRTといった電車が走っていませんが、最寄り駅は強いて挙げるならBTSバーンワー(Bang Wa)です。そこからであればタクシーに乗って運賃79バーツ程度で南バスターミナルまでアクセスできます。

南バスターミナルではバスのフロントガラスに68番と書いてあるバスに乗ってください。ワットパイロンウアのタイ語表記(วัดไผ่โรงวัว)をバスに乗る前に車掌に見せてちゃんと目的地に行くかどうかを確認しておきましょう。ワットパイロンウアまでの所要時間は片道1時間ほど。運賃は50バーツとなります。バスは6時~18時の間で1時間に1本出ています(時間はかなりアバウトです)

帰りのバンコク行きのバスも1時間に1本出ており、ワットパイロンウアの入口横に設置されている待合所から利用できます。やはり時間はアバウトなのでワットパイロンウア内の食堂で、ご飯を食べたりして時間を潰しましょう。

バンコク南バスターミナル
Southern Bus Station สถานีขนส่งสายใต้ใหม่
2/2, Borommaratchachonnani Rd, Chim Phli, Taling Chan, Bangkok 10170 タイ

ツアーを利用する場合

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バスの到着時間がアバウトということもあり、タイに慣れていない方は不安を感じることもあるかもしれません。

その場合はワットパイロンウアを回る日本人向けツアーの利用をご検討されるとよいでしょう。日本語ガイドとホテル送迎もつくので安心して旅行を楽しめますよ!

まとめ

バンコクの新名所「地獄寺 ワットパイロンウア」とは

地獄寺を見る醍醐味は、「地獄は怖いところだな」と実感することだけにとどまりません。

たくさんの彫像は、どんなことをしたら地獄に落ちるのかということについても教えてくれています。人や動物の殺生だけでなく、盗みや浮気、動物虐待、人の悪口を言ったり、嘘をつくことまで、ありとあらゆることが罪にあたります。

そういう意味では私は地獄に落ちないと自信を持って断言できる人は1人としていないでしょう。ワットパイロンウアで学べることは、犯した罪を悔い改め、現世で正しい行いをしようとする姿勢なのかもしれません。