サワディカー!バンコク在住の愛優です。タイに旅行に来られる方に様々な目的があると思います。会社の長期休みで5日間程度旅行したり、タイのイベントに合わせて1週間程度滞在したり…。ですがそれでは1都市、もしくは2都市の観光がやっとだと思います。
中には数か月にわたってタイ中を観光したいという方もいるのではないでしょうか。そこで、今回はタイに滞在する際の観光ビザについてお話ししていきます。
目次
タイ滞在に観光ビザは必要!?
日本のパスポートを持っている方であれば、30日以内のタイ滞在にビザは不要です。また、もしノービザで入国して1か月以上滞在したいということでしたら、ドンムアン空港の近くにあるイミグレーションにてさらに30日滞在を伸ばすこともできます。
しかしこれでは最大2か月までの滞在です。また、イミグレーションでの延長申請は必ずしも受理されるとは限らないので、出発前に30日以上の滞在が決まっている場合は必ず後に説明する観光ビザを取ってから渡航しましょう。
1か月以上の滞在に申請が必要な観光ビザについて
予め30日以上の滞在が決まっている場合は観光ビザと呼ばれるビザの取得が必要です。また、このビザは観光目的でのみ利用できるビザなので、タイでの就労予定がある方は別の就労ビザの申請が必要となるので注意してください。
観光ビザでタイに滞在できるのは60日以内です。こちらもノービザと同じように60日が過ぎる前にイミグレーションへ行けばさらに30日延長してもらえるので最大90日滞在可能です。
ビザが申請できるタイの政府機関は現在日本に東京と大阪の2か所です。それ以外の都道府県にお住まいの方はどちらかに申請に行くか、代行会社に依頼して申請をしましょう。
また、ビザの申請には必ずオンラインでの予約をしてください。予約なしで行っても入館させてもらえません。予約は東京の大使館と大阪の領事館各ホームページより行ってください。
ビザ取得のために必要なものは?
ビザを取得するためにはタイの大使館で決められた書類をすべてもれなく提出する必要があります。東京と大阪それぞれの場所で必要書類が違ったり、予告なく必要書類が変わる可能性があるので、必ず申請前にご自身でも確認してみてください。
在東京タイ王国大使館HP:http://site.thaiembassy.jp/jp/
タイ王国総領事館HP:http://www.thaiconsulate.jp/jpn/
今回は東京での申請に必要な書類をまとめました。(今回ご紹介するのは日本国籍の方が申請をするのに必要な書類なので、日本に住む外国籍の方はHPを確認してください。)
①有効な旅券
有効期限が6ヶ月以上有効なもの、査証欄の余白部分が2ページ以上あるもの。
②申請書
全ての欄を記入し、申請者が署名したもの。(フォームのPDFファイルが大使館HPにあります。)
③申請者カラー写真 1 枚
3.5×4.5cmサイズ
④航空券または予約確認書コピー
申請者名、便名、タイ入国日、出国日の記載必要 。1回もしくはそれ以上の渡航回数分。
⑤経歴書
全ての欄を記入し、申請者が署名したもの。(フォームのPDFファイルが大使館HPにありま
す。)
⑥銀行残高証明書原本
英文のもの。日本円表記可。
少なくとも一人20,000バーツ相当、家族で40,000バーツ相当以上の残高があることが証明できること
学生でない成人は本人名義の預金残高証明書が必要
家族名義の預金残高証明書を使う場合は、申請者との家族関係を証明する公的書類(戸籍謄本原本・住民票原本 等)を添付すること
⑦詳細な行程表もしくはタイへの渡航の目的を説明した文章
⑧職業を証明する書類
・会社員;① 在職証明書原本、② 休職(休暇)証明書原本、③ 会社登記簿謄本原本
・会社経営者/自営業;会社登記簿謄本原本
・学生;学校発行の在学証明書原本
・年金受給者;年金証書原本及びコピー、受給年金額がわかる書類
・主婦;婚姻証明書(戸籍謄本)及び 配偶者の旅券コピー、在留カードまたは外国人登録証書
・20歳未満の子供;戸籍謄本または親と子の関係がわかる書類、保護者の英文身元保証書原 (Guarantee Letter)と正式な署名をした保護者の旅券のコピーまたは免許証のコピー
・職に就いていない方;納税証明書もしくは、非課税証明書、又は確定申告証明書
⑨宿泊先についての書類
・ホテルの予約確認書
日本国籍者は、1回もしくはそれ以上の渡航回数分。
・アパート・マンション・コンドミニアム所有者は契約書のコピー
住所、名前、契約期間などの詳細が書かれているもの 。
・タイの保証人からの手紙 (タイにいる知人・友人宅へ宿泊する方)
・タイの保証人の身分証明書写し (タイにいる知人・友人宅へ宿泊する方)
・タイの保証人の労働許可証写し (タイにいる知人・友人宅へ宿泊する方で、タイ在住者がタイで正規就労する外国籍者の場合)
また、これとは別に申請料(シングルエントリー:4,500円)がかかります。
私が経験した失敗…①必要書類の不備
実は私は以前この観光ビザの取得を試みたのですが、様々な失敗が重なり申請を断念したことがあります。今回はみなさんに私の失敗談を踏まえて申請時のアドバイスをお話しします。
1つ目の失敗は書類の不備です。
当時私は会社員を辞めフリーランスで仕事をしていたので上の⑧職業を証明する書類の中の納税証明書を提出しなければなりませんでした。しかし、この書類を準備できておらず、申請時に「これで申請出してもいいけど、たぶん通りませんよ。申請料も帰ってこないので出直した方がいいと思います。」と言われ申請ができませんでした。
私が経験した失敗…②余裕のない申請スケジュール
私の場合、会社員時代に鹿児島に住んでいたので納税証明書は鹿児島で発行してもらわなければなりませんでした。そいったケースでも万が一書類の不備があっても、出発までに日にちがあれば、所定の書類を鹿児島に送付し納税証明書を送付してもらえれば東京での申請が可能だったかもしれません。しかし、出発まで時間がなかった私はそのような手続きもできず申請を諦めざるをえませんでした。
また、ホームページにも明記されているのですが、上記にない書類でも当日提出が求められる場合もあります。こればっかりは当日の担当係員や運にもよるので対策や準備の方法がないのですが、出発までのスケジュールに余裕があれば、足りないと言われた書類をそろえることができます。
タイのビザについて申請方法や必要書類は分かりましたでしょうか。なかなか集めなければならない書類が多く、地方にお住まいの方は東京か大阪まで行かなければいけないのでハードルが高いですが、観光ビザが取得できれば思い切りタイで遊ぶことができます。
タイでの長期間の滞在を検討されている方は観光ビザを取得してタイでの旅行を楽しんでくださいね!