サワディカー!バンコク在住の愛優です。
映画「戦場にかかる橋」の舞台としても知られている、ミャンマーと国境を接しているカンチャナブリ県の観光地である「泰麺鉄道」
今回はこの泰麺鉄道を存分に楽しめるツアーに参加してきたのでその様子をお伝えしていきます!
目次
泰麺鉄道とは??
日本軍のビルマへの物資輸送のために建設された泰緬鉄道は1942年に建設が始まりました。
ビルマ(現在のミャンマー)に物資を届けたい日本軍はタイから物資を送るために鉄道を整備することを計画します。
輸送のためにとにかく早く線路を完成させたいということから、ミャンマー側、タイ側から同時進行で建設が行われました。
「戦場にかける橋」の映画で描かれるのは主にイギリス軍捕虜に関する描写なのですが、実際の泰緬鉄道の建設ではイギリス軍捕虜だけでなく、現地の捕虜も多く動員されていました。
建設現場はかなり過酷で、病気や怪我でとても多くの方が建設中になくなりました。その亡くなった方の多さは「枕木一本、死者一人」と言われるほどでした。
そのためカンチャナブリには、連合軍捕虜の共同墓地や戦争博物館といった施設が建設されています。
泰緬鉄道が完成した後もその輸送路を絶とうと空爆攻撃が行われ、その路線は作っては壊されを繰り返すこととなります。
泰緬鉄道の代名詞的存在のクウェー橋もその例外ではなく、第二次世界大戦中の攻撃で一度爆撃を受けています。
ツアーの1日の流れ
ツアーは集合してすぐにカンチャナブリへと向かいます。まず向かうのは列車の駅へと向かうスピードボート乗り場です。バスは2時間ほどでボート乗り場へと到着します。
バスを降りたらすぐの場所に泰麺鉄道を建設していた当時、建設に関わっていた人たちが寝泊まりしていた宿舎を再現したものや泰麺鉄道がどのようなルートで建設されたのかといった地図があります。
当時の様子や泰麺鉄道のルートについてガイドさんから説明を受けたのち、スピードボートへと乗り込みます。
ボートは15分ほどで列車に乗る「クウェー橋駅」へと到着します。駅へと近づくとみえてくる黒い鉄橋が映画にも出てくるクウェー橋です。
橋の2か所だけ、他の部分とは違う形になっているのですが、その部分は第二次世界大戦中にイギリス軍からの爆撃を受け壊れたものを修復した部分です。
ボートを降りたら、ガイドさんが日本人慰霊塔、戦争博物館へと案内してくれます。
日本人慰霊塔は、建設の際に亡くなった方のために建てられた慰霊塔です。泰麺鉄道建設中に亡くなった方の遺族の方も訪れていたそうです。
戦争博物館には、建設当時日本軍が食料や物資を物々交換していた際に使ったヘルメットや、この地から引き上げる際に日本軍がおいていったバイクや車といったもの、さらには当時泰麺鉄道を建設する際に使用していた道具や建設時の様子が展示されています。
そのあとは電車の時間まで自由時間となります。
クウェー橋や橋に続く線路は自由に出入りができるので、線路の上や橋の途中で写真を撮っている人の姿が多く見られました。
また、駅の近くにはお土産屋さんや屋台が出ているので、買物をしたり小腹を満たしたりすることができます。
電車が来ると電車に乗り込みます。
この電車は席が予め決められており、席や車両もガイドさんが案内してくれますので安心してください。
電車内では無料で水が配られます。それ以外のお菓子や、途中で乗務員さんが写真を撮って販売している物は有料となるので気を付けてくださいね。
列車乗車中の見どころもガイドさんがしっかり案内してくれます。
よく写真で見る崖沿いを列車が走る様子は降車駅である「タムカセー駅」の直前で見ることができますよ!
電車を降りたら、駅の近くの洞窟へ。その後インターナショナルビュッフェでの昼食となります。
昼食後はバスに乗ってバンコク市内へ帰るといったスケジュールです。
泰麺鉄道の観光にツアーをおすすめする理由①自力で行くとかなり複雑…。
先ほどの行程でご説明した通り、泰麺鉄道まではかなり乗り換えをしなければなりません。
バンコクから列車1本で行く方法もありますが、その場合は途中で博物館に寄ったりといったスケジュールは列車の時間の関係で厳しくなります。
単に列車での旅を楽しみたいという方はバンコクから列車で向かう方が楽しめると思いますが、泰麺鉄道のことを詳しく知りながらその場所について知りたい方はツアー参加がおすすめです!
泰麺鉄道の観光にツアーをおすすめする理由②詳しくガイドしてもらえる
一番の魅力はガイドさんがいることだと思います。
案内のプロであるガイドさんがスムーズに、詳しく案内してくれるので予備知識がなくてもこの場所について詳しく知ることができます。さらに、ここだけは見ておいて!という見どころも細かく教えてくれるので、「せっかく行ったのにここを見逃してしまった…」という心配もありません。
もしも歴史や説明について質問があればその場で質問できるのもありがたいですよね。
私も、泰麺鉄道について一般常識としての知識は勉強して行ったのですが、ガイドさんの説明で初めて知ったことや、裏話等も聞くことができとても勉強になりました!
まとめ
今回はカンチャナブリにある「泰麺鉄道」の魅力やガイドツアーの詳細についてご紹介してきました。
自力で行くこともできない場所ではないですが、歴史が複雑なのでガイドさんに案内してもらいながら行く方が深くこの場所のことについて知ることができるので、ガイドツアー参加がおすすめです!