サワディカー!バンコク在住の愛優です。
せっかくタイに来たのであればバンコク市内の観光だけではなく、タイらしい風景が見える場所へ少し遠出してみたいですよね。
水上マーケットのような誰もが絶対に行く観光地ではなく、少しマイナーなタイらしい風景が楽しめる場所としておすすめなのがメークロン市場です。
今回は実際にメークロン市場へと行ってきたので、写真撮影のポイントや見どころをご紹介していきます。
目次
メークロン市場とは?
メークロン市場はバンコクから西に車で1時間半ほど行った「サムットソンクラーム県」にあります。
この市場が有名になったのは鉄道沿いに並ぶ市場。ただシンプルに鉄道の線路に沿って並んでいるのであればそれほど珍しくないですが、この市場は列車が通っていない間は線路の近くぎりぎりにまで商品を並べています。
もちろん電車が来たら電車にぶつかるような場所にも当たり前に商品が並んでいます。さらにはお店のテントも線路の上にまでせり出し、電車が来るとぶつかるほどです。
いざ電車が来るとどうするのか?もちろんこのまま商品が引かれてしまうわけでも、テントがぶつかって壊れてしまうわけでもありません。
この市場で働く人は、列車が来る警笛が聞こえると手際よくテントをたたみ、商品を線路から離してお店の内側まで移動させるのです。
この様子がとても日本では見られる景色でないことや、閉じられた市場を縫うように走る電車の姿が面白いと話題を呼び観光客が訪れるようになりました。
どうして線路脇に市場が?
でも一見危険なこの場所になぜ市場ができたのか…?
それには1984年ごろに線路沿いに数人の人が家を無許可で立て始めたことが始まりでした。そのいきさつはスラム街ができるいきさつと似通ったものがあります。
発展途上国では、国が線路沿いに住む人を簡単に立ち退きさせられないことを理由に、貧しい人が線路沿いに家を建てることがあります。
仮に立ち退きさせることができても、また違う場所で同じように家を建ててしまうので政府も黙認しています。発展途上国のスラム街も同様のいきさつでスラム街ができた場所があります。
このメークロンも元はそうやってできたスラム街でしたが、市場ができそれが拡大することで、外国人観光客だけでなく、タイ人からも変わった風景が見られるということで観光地化され、多くの人が訪れるようになりました。
現在は市場にローカル感は漂っているものの、スラム街のような治安の悪い雰囲気はなく、スリや置き引き、そして通過する列車に気を付ければ安全に観光できるので安心してください。
写真撮影のポイントと私の失敗談
この市場に電車が通るのは1日のうちに8回。その時間は下記のとおりです。
メークロン駅発
メークロン駅着
6:20
08:30
9:00
11:10
11:30
14:30
15:30
17:40
朝一番の6:20の便と一番最後の17:40の便は行き帰りを考えるとあまり現実出来ではないので、列車通過を見ることができる便は1日に6本。
朝8:30から15:30の間ということになります。メークロン市場に行くのであればこの時間を押さえていくことはマストです。
続いてのポイントは写真を撮る位置。私はこれに失敗しました。
私が列車が訪れるのを待っていたのはメークロン駅のすぐそば。踏切のところでした。広いスペースがあるから…と思って待機していたのですが、広いスペースがあるが故にかなりの人が集まり完全にごった返してしまっていました。
おかげで市場を通過する列車も思うように撮れず、たくさんの人が列車を撮っている様子ばかりが写ってしまいました…。
そこでいい写真を撮るのにおすすめのスポットは市場内にあるちょっとしたスペースです。
線路に並ぶ市場には要所要所に人がすれ違ったりできるちょっとしたスペースが線路わきにあります。
そこはスペースが小さいことからも駅近くほど人が集まらず、さらには市場で屋根をたたんだり商品を下げる様子を目の前で見ることができます。
もちろん列車はすれすれを通るので撮影に夢中になって列車にぶつからないように気を付けてくださいね。
まとめ
今回はメークロン市場についてご紹介してきました。
私は写真撮影のポイント選びに失敗して電車が通っているところのいい写真が取れなかったのですが、みなさんは私の失敗談をもとに私の分までいい写真を撮ってくて下さいね!
お土産屋さんや食べ歩きができるような場所というよりは現地の人の生活用品や食材が多い市場なのでお買い物というよりは列車が通る一瞬を楽しむ場所ですが、その分、タイでしか見られない面白い光景を見ることができますよ!