サワディカー!バンコク在住の愛優です。日本語では「暁の塔」との呼ばれている「ワットアルン」。通常日本からのパッケージツアーで訪れる際は昼間に訪れることがおおいのですが、実はこのワットアルン、夜も素敵な一面を見せてくれるんです。今回はそんなワットアルンへの行き方や見どころをご紹介していきます。
目次
ワットアルンってどういう場所?
ワットアルンはバンコクの三大寺院の1つであり、三島由紀夫の小説「暁の寺」に描かれている寺院はこのワットアルンです。他のタイにある寺院は赤や金の屋根の寺院とは雰囲気が違い、ヒンドゥー教の聖地であるカイサーラ山をイメージして作られた白を基調にした5つの塔には、全てに細かな装飾がされています。
このワットアルンが建設されたのはアユタヤ王朝の時代だとされています。建設当時は小さな寺院で、名前も今と違っていたのですが、アユタヤ王朝が滅亡しトンブリー王朝の時代に王室寺院と定められました。
さらに、現在は「ワットプラケオ」にあるエメラルド仏は最初はこのワットアルンに安置されていました。チャオプラヤ川とともにバンコクの歴史を見守ってきたこのワットアルンは、タイの10バーツ硬貨にも描かれています。
ワットアルンへの行き方
ワットアルンへは様々な方法で行くことができますが、今回は多くの方利用されるであろう方法を2つご紹介します。1つ目はワットポー近くの船着場から船で行く方法です。
ワットポー近くの「ターティアン船着場」から船で5分ほどで向かうことができます。料金も4バーツ(約14円)とお得…!「Entrance」と書かれた方向にまっすぐ進むとカウンターがあり、そこで料金を払うと乗船できます。特にチケットやレシートはないのでお金を払ったらそのまま進んで大丈夫です。
2つ目はBTSサパーンタクシン駅から水上バスで行く方法です。BTSサパーンタクシン駅の近くにある「サトーン船着場」から、ワットアルンの目の前まで「チャオプラヤエクスプレス」という水上バスが出ています。
水上バスの路線には3色の旗をそれぞれ目印にした主要な船着場に止まる路線が3つと、すべての船着場に止まる旗なしの路線が1つの合わせて4路線あります。サトーン船着場からワットアルンへ行くにはオレンジの旗の水上バスか、旗なしの水上バスに乗ると、ワットアルンまで行くことができます。下船する際はアナウンス等がないので気を付けてくださいね。
また、それとは別に「チャオプラヤツーリストボート」という観光客向けの水上バスも出ています。料金はチャオプラヤエクスプレスよりも少し高く、便数は少ないのですが、チャオプラヤエクスプレスよりも止まる船着場の数が少ないので乗船時間は短くワットアルンまで向かうことができます。
このほかにも、宿泊ホテルやBTSサイアム駅といったワットアルン最寄りの電車の駅から直接ワットアルンまでタクシーで行くこともできます。
ワットアルンの見どころ①
ワットアルンの見どころはなんといっても空高くそびえたつ5つの塔です。昨年4年間にわたる工事が終わったこの塔は、急な階段を登って一番大きな塔の途中まで登ることができます。
以前はもっと上まで登ることができていたのですが、階段が恐ろしく急で事故が多発したのか、塔の保護のためなのか、現在は上までは登れなくなっていました…。
塔には1つ1つ細かな装飾が施されており、遠くから見た荘厳な塔が近くで見るとまた違う印象をうけるのもワットアルンの面白いところです。
さらに、ワットアルンの見どころはこの塔だけでなく、ワットアルンの本堂も見どころ満載です。ずらりと並ぶ仏像や、ラーマ2世の遺骨が納められているとされている本尊も5つの塔に負けず劣らず圧巻されます。
ワットアルンの見どころ②
そしてワットアルンのもう一つの見どころが夜のライトアップです。昼間の白い等とはうって変わって、暗闇にぽっかりと浮かぶ黄金に輝くワットアルンを見ることができます。風が穏やかな日であれば、黄金のワットアルンが川に反射しきれいな写真を撮れること間違いなしです!
18時頃から21時頃の時間で毎日ライトアップを行っているそうです。日没時間によってライトアップ時間が変わるそうなのでお気を付けください。
また、お時間がある方は夕焼けの時間からスタンバイしてみてください。対岸からワットアルンを見ると、ちょうど夕焼け空の方向にワットアルンを望むことができます。ゆっくりと沈む夕日と、刻々と変わる空の色もライトアップと一緒にぜひ楽しんでくださいね。
対岸の川沿いにはずらりとワットポーを眺めることができるレストランが並んでいます。夕焼けの時間からこのレストランで食事をしながらワットポーの風景を楽しむという贅沢な夕食時間を過ごすのもおすすめの過ごし方の一つです。
まとめ
寺院は夜になると閉まってしまうので、なかなか夜に訪れる機会が少ないと思いますが、ライトアップされたワットアルンがチャオプラヤ川にうつる光景は、ワットアルンの荘厳さを昼にも増して感じさせてくれます。
さらに近くにあるワットポーやワットプラケオ、他にも様々な寺院でライトアップを行っています。ナイトマーケットやカオサン通りといったナイトライフもバンコクでの過ごし方の楽しみでもありますが、夜の寺院巡りもバンコクの新しい夜の過ごし方として静かに夜を過ごしたい方におすすめです。昼のワットアルンだけでなく、夜のワットアルンもぜひ訪れてみてくださいね。