タイには素晴らしい寺院が多くあり、ツアーや観光先としても有名です。そんなタイの仏教文化を調べてみました。タイ人の生活に深く根付く仏教文化や風習、おすすめの寺院を紹介します。
目次
タイの仏教文化は?
日本にも仏教は広く浸透していますが、タイのそれは日本と比になりません。なんと国民の9割以上が、熱心な仏教徒なんです。
タイは日本の仏教とは異なり、「テーラワーダ(上座部)仏教」というインドから伝わった戒律の厳しい仏教を信仰。
タイの仏教徒は人生のうち一度は、たとえ短期間(10日~2週間)でも必ず出家しなければならないルールがあります。そのためほとんどの男性が出家を経験。すでに会社勤めしている場合は、会社に休暇届けを出してお寺に出家するほどです。
女性は出家を許されていないため、僧侶が必要とする袈裟(けさ)と呼ばれる僧侶の衣服や食べ物、薬などを納めたり、寺院の修復のための寄付をします。
ちなみにタイの仏教のルール上、一度入門すると僧侶は女性とのお付き合いはもちろん、結婚もできません。そして、女性と触れることも許されないのです。これは寺院内に限った話ではなく、街中でも同じルール。女性はなるべく僧侶に近づかないよう気をつけましょう。
タイの伝統的な挨拶「ワイ」
タイに行くとよく見かけるのが、両手を胸の高さに合わせてお辞儀をする「ワイ」と呼ばれる挨拶。日本の合掌と良く似ていますが、両手をぴったり合わせる日本の合掌とちがい、ワイは手と手をぴったりとくっつけずに少しふくらみを持たせ、すぼめた形で手のひらを合わせます。
ふくらみを持たせて合わせた手は、仏を象徴する蓮の花のつぼみを表しているのだとか。タイが仏教国であることを感じられる風習ですね。
タイの寺院を訪れてみよう
タイの仏教文化に触れるためには、やはり寺院に足を運ぶのが一番。バンコク市内だけでも400を超えるワット (寺院)が点在しており、観光客からも人気です。もしどこへ行けば良いのか迷った場合は、バンコクの三大寺院「ワット プラケオ」「ワット アルン」「ワット ポー」を訪れるのがおすすめです。
【ワット プラケオ】
王宮の敷地内に建てられた「ワット プラケオ」は、エメラルド仏が特徴の寺院。別名「エメラルド仏寺院」ともいいます。2kmにおよぶ回廊は繊細な壁画で埋め尽くされており、境内のあちこちに表面を金箔で覆った高い仏塔が見えます。中でも有名な黄金の仏塔「プラ シー ラタナー」は一見の価値ありです。
寺院は15時に閉まり、400バーツ(約1,375円)の入場料が必要。また露出の激しい服装は入場拒否されるなど、厳格なドレスコードが適用されます。十分調べてから訪問しましょう。
【ワット アルン】
アルンとは「暁」という意味。三島由紀夫の小説「暁の寺」で描かれた寺院として有名です。中央の塔が4基の小さな塔に囲まれ、表面はすべてファイアンス焼きの皿や陶器のかけらで覆われており、その景観は圧巻。参拝料が50バーツ(約171円)かかり、17時半に締まります。
【ワット ポー】
バンコク最古の寺院として知られる「ワット ポー」は46メートルの寝ている巨大な大仏が有名です。穏やかな大仏の表情は、眺めているとなんとなくこちらまで心が穏やかになっていくような感覚に。医学や芸術の学問所としても知られ、タイ古式マッサージの総本山ともいわれているそうです。参拝料は100バーツ(約340円)、18:30に閉まります。
まとめ
タイは熱心な仏教徒が9割以上を占める、世界屈指の仏教国。タイならではの仏教文化を感じることは、きっと人生をより豊かなものにしてくれるはずです。
タイを訪れた際は、ぜひその仏教文化に触れてみてください。