皆さんこんにちは、セブ島旅するライターの林ツイタチです。普段はコーヒー屋さんを経営しながらセブの魅力を文章と写真で発信しています。
ジャコウネコの正体は超高級コーヒー豆をつくる職人?
ジャコウネコとは猫という名前を持ちながら猫とは似て非なる動物です。
ジャコウネコを漢字表記で表すと『麝香』、英名で『AsianCivet』です。つまりセブで多数見かける有名なカフェ『THE CIVET COFFEE』の由来になっていることが予想できます。
食肉目ジャコウネコ科に属する哺乳類の総称で、アフリカ大陸やユーラシア大陸、インドネシア、フィリピンなどに生息しております。
ジャコウネコは猫と名前がついておりますが、実は全く違った動物です。イエネコやライオン、トラ、チーターなどのネコ科の動物たちとは違う分類に属しています。
ネコという名前の由来は、この動物の臭腺から発せられる独特のにおいから由来しているとのこと。その分泌液は香水の原料として使用されています。
ジャコウネコしか作ることができないコーヒー豆『コピ・アルク』とは
ではなぜ業界屈指のコーヒーチェーン店である『THE CIVET COFFEE』が、店名にジャコウネコを使用しているのでしょうか。
その理由はただひとつ。ジャコウネコとコーヒー豆に強い因果関係があるためです。ジャコウネコは世界に誇る最高品質のコーヒー豆を作る『職人』なのです。
その豆は『コピ・ルアク』と呼ばれるコーヒー豆で、コピはインドネシア語でコーヒーを現し、ルアクはインドネシア語でジャコウネコの仲間であるマレーシアジャコウネコを指しております。
この『コピ・ルアク』を生産する方法はひとつだけ。ジャコウネコから排泄された未消化のコーヒー豆を使用します。
マレーシアジャコウネコは生きていく上で必要な栄養源として、コーヒーの実を摂取しています。コーヒーの果実自体は、マレージャコウネコの体内で消化されます。
果実自体に含まれている種については消化されず、そのまま糞として対外に排出されます。この種がいわゆるコーヒー豆にあたる部分です。
マレーシアジャコウネコの腸内にいる細菌や酵素の働きにより排泄物に独特の風味が宿るとのこと。そのため排出されたコーヒー豆はグレードアップするというわけです。
このような過程を経て世界屈指の高級コーヒー豆である『コピ・ルアク』が醸成されています。
※糞とは綺麗に洗浄されています。
『THE CIVET COFFEE』でのみ味わうことができる
『コピ・アルク』豆を使用したコーヒーをいただけるのは『THE CIVET COFFEE』だけです。
価格は1杯590ペソ。1,400円とかなり高額でありながら『コピ・アルク』豆は占める割合は30%のみという設定です。飲むか飲まないかはあなた次第でしょう。
まとめ
ジャコウネコが何者なのかを知りたい方
コーヒーに興味がある方
美味しいコーヒーを飲んでみたい方
な方に向けた記事でした。コーヒー通にとっては『THE CIVET COFFEE』の590pesoコーヒーは貴重な体験になることでしょう。