皆さんこんにちは、セブ島旅するライターの林ツイタチです。この記事では『セブに流れる川』を3つ紹介したいと思います!
セブ本島を流れる川を紹介します・・・
セブ本島を流れる川を紹介します・・・。お食事中の方はご注意ください。
Parian Estero(パリアン・エストロ川)
全長約2Kmの短い川であるパリアン・エストロはサントニーニョ教会から最も近くにある川です。多くのゴミが投げ込まれ常に川は緑色に濁っています。
非常に深く掘られた川であるため大雨等で氾濫する可能性は低いものの、ゴミや投棄物が詰まりやすい環境であるため油断はできません。
カンパシャー川
マクタン島とセブ本島にはさまれた海からマンダウエ市まで流れるM.J.Cuenco Ave.(エムジェイ・クエンコ・アヴェニュー)は上記のパリアン・エストロ川とカンパシャー川を横断しています。
セブ市街を流れる川の中ではグアダループ川の次に長い川です。
サバングダック川
SMシティ付近のマヒガ川が枝分かれして生まれた川が『サバングダック川』です。
マボロエリアからマンダウエ市に向かって伸びるこの川はセブ市街で最大級の広さを誇るゴルフ場『セブ・カントリークラブ』を横断します。
『セブ・カントリーモール』付近にある『サンタルシア・ブリッジ』では頻繁に雨による氾濫が起こり、村の主要道路が通行止めになることがあります。その原因も主に家庭ゴミや廃棄物です。
セブの深刻なゴミ問題
いずれもセブ市街を流れる川です。読者の皆様はすでにお気づきかもしれませんが、どの川も非常に汚染されています。
ゆらゆらとゴミが浮かび、そのゴミが群れをなして川の流れをも塞き止めます。その原因は毎日廃棄される家庭のゴミや産業廃棄物です。
清掃工場で安全に処理される日本と違い、清掃施設やリサイクル工場が整っていないセブでは、家庭ゴミや廃棄物の処理が追いつきません。
生活を繰り返している限り、ゴミは生まれるもの。そのゴミの行く先は『川』です。
セブのゴミ回収事情は深刻
セブでは、ゴミ回収車が全てまとめてゴミ集積場へ運んでいきます。
焼却もリサイクルもされず放置される街中の集積場からは異臭と汚染物質を発生させます。見兼ねた政府は次々にその集積場を閉鎖させる判断を下します。
ゴミを捨てては上から土を盛りゴミを埋め、また捨てていく。セブのゴミ問題は深刻です。
スカベンジャーとは?
貧富の差が激しいフィリピンでは、ゴミを拾うことで生活の足しにしている方々がいます。
ビン、プラスチック、金属。捨てられたゴミを仕分けしジャンクショップと呼ばれる買取屋に運び、わずかながらの収入を得る方々は通称『スカベンジャー』と呼ばれています。
彼らの収入は多い時で月5,000ペソ。日本円で約12,000円程度です。
環境や衛生面を考えればゴミ山は一刻も早く撲滅すべきです。しかし一方でゴミを拾って得たお金で生活を成り立たせている方々がいるのが現状です。
まとめ
セブの川はなぜ汚いのか。それは家庭ゴミや廃棄物が投げ込まれるため。
ではなぜ、家庭ゴミや廃棄物が川に捨てられるのか。それは、ゴミ集積場や焼却設備が整っていないため。
ではなぜ、ゴミ集積場や焼却設備が整っていないのか。それは、ゴミを拾って資金に変えている方々の生活を奪ってしまうため。
複雑に入り組んだ環境問題がセブの街、いたるところに流れています。
「どうしてこんなに汚いのだろう?」この記事がその問題の答えになれば幸いです。