有名スポットは最初は新鮮でも、回数を重ねて訪ねていく内に徐々に新鮮味を失ってしまうものです。
今回紹介するスポットはフィリピンの最古の家『ヤップ-サンディエゴ家の旧邸』です。歴史好きにはたまらないであろうスポットの魅力を少しだけ紹介します。全貌を知りたい方はぜひ足を運んでみてください。
ヤップ-サンディエゴ家の旧邸へのアクセス方法
『ヤップ-サンディエゴ』はコロン・ストリートやマゼランクロスがスポット地として賑わうパリ=アンという地域にあるスポットです。SMシティに発着しているジプニー”12G”でSMシティからのアクセスが可能です。
タクシーでは「Please take me to ヤップ-サンディエゴ」というカタカナ英語で伝わりました。ドライバーによっては伝わらない可能性があるため「near,PARI-AN」や「near,The Archdiocesan Museum Of Cebu(大聖堂博物館)」と伝えて道案内しましょう。
ちなみに、この「パリ=アン」という地域は19世紀中頃まで福建出身の中国人やフィリピン人との混血(メスティーソ)の街として栄えていました。様々なモニュメントが歴史とともに残されているのが印象的です。
入場料は50ペソ。幼児やシニアなど年齢によって金額を変えているとの記述はなかったため均一50ペソです。
ヤップ-サンディエゴの外観・外装
看板に書かれている文章を直訳しました。
先祖代々の家、フィリピンの中でも最も古い家屋
バリアンに住む中国の商人が17世紀に建てた家。
マリア Eleuterio & Consolacion(人の名前)ヤップの家。
現在この祖先の家で1880年代後半のパリアンの長女は夫妻の監護下にあります
ヴァル・サンディエゴ。
ヤップとはyesのスラングという意味ではありません。そのような作りの家屋という意味合いが強く、ヤップ・ハウスと呼ばれる赤い瓦屋根が印象的な家屋がヤップと呼ばれていたとのこと。
この『ヤップ-サンディエゴ旧邸』は今から300年以上前に建てられた「フィリピンでも最古の家」とされています。外観は石灰を塗り固めた素材で作られており、この素材は1階部分の至る所で見受けられました。
相対的に2階部分は木造。内装の説明でも触れますが2階部分の作りは1階と比べて堅い木や漆喰などの比較的に温度感のある素材で作られていたのが印象的。
『ヤップ-サンディエゴ』の内装・内観
1階部分は布製品の問屋として、2階部分は住居として利用されていたサンディエゴ邸。両階共通して神を信仰するモニュメントやキリスト教を彷彿とさせるオブジェクトが点在していました。
当時から使われていたと思われる食器・什器。埃がついていたり黒ずんだりしていますがその汚れも歴史の証です。
2階部分の天井です。内側から漆喰で固められた丸瓦が見えています。石灰を固めて作られた1階部分とは相反した作りになっている点が興味深いです。
裏庭には現在も水をたたえている掘り抜き井戸が残っています。いつ頃からそこにある水なのか考えながら覗いていると、吸い込まれそうになります。
まとめ
以上、『ヤップ-サンディエゴ家の旧邸』からお送りしました。カメラを所持している人には嬉しい邸内写真撮影フリーです。