ホーチミン空港から市内への移動方法まとめ|タクシー・バス・配車アプリ(グラブ)の選び方

皆さんこんにちは!ホーチミン在住スタッフです!

ベトナムで一番人気の観光都市、ホーチミン(旧称:サイゴン)の玄関口である「タンソンニャット国際空港」。ベトナムを訪れる多くの旅行者が利用する空港です。

タンソンニャット国際空港から市内中心部(1区)は、非常に距離が近く、移動方法が複数あるため、移動の難易度は比較的低めですが、注意しなければならない点がいくつかあります。

今回は、主な移動手段である、タクシー・バス・配車サービス(グラブ)のそれぞれの特徴やメリットを解説します。

当記事は、ベトナム在住のスタッフが実際の体験に基づいて作成しています。個人の主観による情報ですので、記事の内容が原因となるトラブルなどについては、当社では責任を負いかねます。ご理解いただきますようお願いいたします。

ホーチミン空港から市内への移動する際に注意すべきこと

まずはホーチミン空港から市内に移動する際に注意すべきポイントを抑えておきましょう。東南アジアの中でも比較的治安が良いベトナムですが、スリやひったくり、ボッタクリなどの軽犯罪は非常に多いです。

特にこれらの軽犯罪が多く発生するのが、空港です。旅行に来る方の3割くらいの方が何らかのトラブルにあった、騙されかけた、という印象があるほど、頻発しているので、充分注意しましょう。

グラブドライバーのなりすましに注意!

近年、ベトナムや東南アジアの移動手段として、最も主流となった配車アプリ(グラブ)。日本語対応で、携帯電話で指定の場所に車を簡単に呼ぶことができる便利なサービスですが、このドライバーになりすまして、声をかけてくる悪質な偽物ボッタクリドライバーが非常に増えています。

グラブで手配する車は、普通車のため、タクシーのよう見かけでは判別できず、非常に分かりづらいです。また、空港には非常に多くのグラブドライバーが待機しているので、自分が手配したドライバーを探すのは一苦労です。

悪質なドライバーは、正規のドライバーになりすまして、偽物の操作画面が開かれた携帯画面を見せてきて、車が故障したからナンバーが変わった、などと言ってきます。乗ったら最後、正規とは違う金額をふっかけられたり、お釣りを誤魔化したり、巧みな手さばきで財布からお金を抜き取ります。

対策は、グラブの操作画面に表示されている車のナンバーと、これから乗る車のナンバーがちゃんとあっているか、必ず確認することです。ナンバーがあっていない車にはいかなる理由をドライバーが説明してきても絶対に乗ってはいけません。

ぼったくりタクシーに注意

ホーチミンでは、正規のタクシー以外に観光客を狙ったぼったくりタクシーが存在します。いずれの見た目も安心できるタクシーの「Vinasun(ビナサン)」や「Mai Linh(マイリン)」に酷似しており、非常に分かりづらいです。

これらのタクシーは、空港で積極的に声を掛けてきて、強引に載せようとしてきます。乗ったら最後、改造メーターで通常料金の数倍の値段をふっかけられます。後ほど、比較的安心できるタクシーの乗り方を解説しますので、画像を保存するなどして、よく覚えておきましょう。

支払時のスリ行為に注意

タクシーを利用した場合、日本と同じ用に降車時に現金で精算する形になります。その際、お釣りを誤魔化したり、小銭がないと駄々をこねたり(本当にない場合もある)、「精算を手伝ってあげる」などといい、財布を受け取ってスリを働く、という例がよくあります。

これは残念ながら正規のタクシーである「Vinasun(ビナサン)」や「Mai Linh(マイリン)」でもよく起きます。空港付近に止まっているタクシーは、これらを常日頃から行っている悪質ドライバーが多いのです。

対策としては、小銭をある程度用意しておくこと、落ち着きを持って会計(計算)すること、財布は絶対に渡さないこと、さらに、メーターの脇にあるドライバーの紹介表の写真を撮ること、が有効です。やりすぎかと思うかもしれませんが、空港には悪質ドライバーが非常に多いため、これくらい対策しておいた方が良いと思います。

ホーチミン空港から市内への移動するまでの流れ

次にホーチミン空港到着から市内へ移動するまでの一連の流れを解説します。スムーズな移動に向けて、以下の手順を抑えておきましょう。

1. 入国審査と税関申告

2. 現地通貨への両替

3. 通信手段の準備

4. 移動手段の選択

1. 入国審査と税関申告

空港到着後は、入国審査を受け、荷物受け取りと税関申告を行います。入国時には特に書類等は不要です。日本と比べて各審査はかなり適当(ほとんどやらない)で、スムーズに出国することができます。

2. 現地通貨への両替

 

ベトナムで使えるのは、現地通貨「ドン」のみです。空港へ到着したら、現地通貨「ベトナムドン(VND)」を用意することが最優先です。ただし、空港での両替レートは市内よりも悪い傾向があるため、必要最低限の額(移動費や初日の食事代として5,000分程度)のみ両替することをおすすめします。

両替所は、到着ゲートを出ると沢山あります。「EXCHANGE」と看板にありますので、適当なお店に入ると良いでしょう。お店によってレートも違いますが、少額であれば誤差の範囲なのでサクッと両替させることをおすすめします。

3. 通信手段の準備

両替が完了したら、ホーチミン滞在中にインターネットを利用するための手段を整えましょう。SIMフリースマホの場合は、空港でSIMを変えてしまうことをおすすめします。到着カウンターには沢山の携帯会社があり、そこでSIMを交換してくれます。設定も行ってくれるのでスムーズです。

SIMショップは現金のみの受付が多いため、事前に両替を済ませておくと良いでしょう、価格目安は、10万〜20万VND(約600〜1200円)です。SIMカード装着後はインターネット接続を確認しておきましょう。

もしSIMフリースマホをお持ちでない方は、日本であらかじめ海外用のポケットwifiをレンタルされることをおすすめします。ベトナムでポケットwifiのレンタルはありません。

4. 移動手段の選択

両替、SIM購入が完了したらいよいよ移動開始です!空港を一歩外に出ると、常夏の気温や出待ちのドライバーやたくさんのベトナム人に圧倒されますよ!

ホーチミン空港から市内への移動方法一覧

まずは、タクシー・バス・配車アプリ(グラブ)の比較表をまとめましたので、ご参照ください。結論からお伝えすると、初めてホーチミンに旅行に来られた方はグラブで移動するのがもっとも安心だと思います。

移動方法 所要時間 料金目安 利便性 おすすめポイント
タクシー 30〜45分 15万〜20万VND ★★★★☆ 荷物が多い場合や快適さを重視する人に
バス 40〜60分 5000〜20000VND ★★☆☆☆ 予算重視の旅行者に
グラブ 30〜45分 15万〜20万VND ★★★★☆ 手軽で安心、安全性を重視する人に

それぞれにメリット・デメリットがありますので、これから詳しく解説して参ります。

タクシー

空港からの移動でもっとも気軽かつ一般的な手段はタクシーだと思います。タクシー料金がとても安いことで知られるベトナム・ホーチミン。観光客にとって、市内を快適に移動する際の主要な手段として、タクシーは欠かせない存在です。

先ほど述べたように、信頼できる大手タクシー会社「ビナサン(Vinasun)」もしくは「マイリン(Mailinh)」を利用し、白タクは絶対に避けましょう。また、大手タクシー会社でも前述の支払い時のトラブルは充分に注意しましょう。

タクシーの乗り方

国際線ターミナルを出て左に進むと、タクシースタンドがあります。ここで拾いましょう。制服を来た係員が案内してくれます。

タクシーの乗り方は基本的に日本と変わりません。荷物をトランクに預け、席に着いたらドライバーに行き先を伝えると動き出します。

ベトナムのタクシードライバーは基本的にベトナム語を話します。英語を話せるドライバーもいますが、あまり多くはありません。そのため、目的地をスムーズに伝えるために、住所や地図を見せると確実です。

初乗り料金はおおよそ1万~1万3000ドン(約50~65円)程度で、非常にリーズナブルに利用できます。空港から市内中心部(1区)までの移動では、通常20万~25万ドン(約1000~1250円)程度となり、渋滞がなければ約30分ほどで到着します。

また、空港からタクシーを利用する際には、通常のタクシー料金に空港利用料金として1万ドン(約50円)が別途加算されます。この料金は、空港施設の維持費用として全てのタクシーに適用されるものです。

メーターの表示は、小数点第一位まで表示される場合と、小数点がない場合があります。

小数点が表示される場合

例として、メーターに「200.0」と表示されている場合は、表示されている金額に1,000を掛ける必要があります。200.0 × 1,000 = 200,000ドン(約1,000円)

小数点が表示されない場合

小数点がない場合は、単純にメーターの数字に0を3つ足せばOKです。例:「200」と表示されている場合は、200,000ドン(約1,000円)となります。

降車時の精算の際は、日本と同じ流れで、現金払いもしくはクレジットカード支払いが可能です。チップは特に必要ありません。支払いの際は、ゆっくり落ち着いて対応しましょう。大手タクシーでもスられる可能性があるので、決して財布を渡さないように。

路線バス

路線バスは、他の移動方法に比べて非常にリーズナブルに利用できるところがメリットです。タクシーやハイヤーの10分の1以下の料金で利用可能。例えば、「152番」はたった5,000 VND(約25円)で利用できます。

ただし、多くのバス停を経由していくので、時間がかかるのと、降車時に荷物を持って移動することになるため、それらのデメリットを理解できる人や、ローカル旅感を味わいたい人におすすめです。

路線バスの乗り方

国際ターミナルを出て右手に進むと、黄色いバスがいくつか停まっているエリアがバスターミナルです。ここから目的のバスに乗車できます。市内まで行くバスは何本もあり、10分間隔くらいで出発しています。

バスに乗ったら最初に乗車券を買います。席に着いたタイミングや乗ったタイミングで係員が料金の回収にきます。高額紙幣は拒否されるので、100,00VND(約500円)以下の紙幣を用意しておきましょう。支払いと同時に紙のチケットを渡されます。回収は特にされません。

降車時は日本と同じようにつり革部分にある降車ボタンを教えて降車します。Googleマップなどで目的地を追って、近くまで来たら降車ボタンを押しましょう。降りる際は、日本のようにちゃんと止まってくれないので注意しましょう。ラッシュアワーの時間などは、バイクの隙間を縫って降りることも。。。

空港の路線と料金

空港から市内までの主要路線と料金は以下になります。特に109番、152番が1区の中心部まで行くためおすすめです。ブイビエンエリアにホテルがある人は、9/23公園のバスターミナルに止まる119番もおすすめです。

109番バス(市内巡回)

  • ルート:空港 ↔ ファングーラオ ↔ 9/23公園(サイゴンバスターミナル)
  • 所要時間:終点まで約45分
  • 料金:12,000 VND~(約60円)

152番バス(市内巡回)

  • ルート:空港 ↔ ベンタイン市場 ↔ チャンソン居住区
  • 所要時間:50~55分
  • 料金:5,000 VND(約25円)

119番バス(空港から中華街方向へ)

  • ルート:空港 ↔ チョロン ↔ ミエンタイバスターミナル
  • 所要時間:終点まで約60分
  • 料金:12,000 VND~(約60円)

バス利用者はアプリ「バスマップ」の利用がおすすめ

バスを利用される方は、ベトナム製アプリの「バスマップ」をあらかじめ日本でインストールしてから出発されることをおすすめします。ベトナムに来てからもインストールできますが、電話番号認証などでインストールできない場合があります。

グーグルプレイ:BusMap – Xe buýt & thanh toán

アップルストア:BusMap – Xe buýt & thanh toán

バスマップは日本語対応、GPS機能付きの時刻表表示アプリで、目的地や現在地から乗るべきバスを表示してくれる便利アプリです。降車すべきバス停も表示してくれるので、このアプリを見ながら次のバスの時間と降車場所をチェックしておくと非常に便利です。

配車アプリ(グラブ)

個人的に空港から市内までの移動でもっともおすすめなアプリが、配車アプリ(グラブ)です。Grab(グラブ)は、東南アジア8ヵ国・数百の都市で展開されている人気の配車アプリです。

アプリを使って簡単に車を手配し、まるでタクシーのように利用できる便利なサービスです。最近ではアプリが日本語表示にも対応し、より利用しやすくなっています。

目的地の入力、料金が事前に確定し、支払いもクレジットを紐づければアプリ上で完結する(現金支払いを選ぶことも可能)ため、言葉の壁を感じずにスムーズに移動できます。

また、ドライバーは登録制なので、悪さや不遜な態度を出すとすぐに評価が下がってしまいます。そのため、ドライバーの態度もタクシーよりも丁寧で安心です。使いこなせれば、東南アジア旅行で移動で困ることはありません。

ただし、ダウンロードとクレジットカード支払いの紐づけは電話番号認証が必要となるため、必ず日本にいるときにダウンロードしておきましょう。

グーグルプレイ:Grab – Taxi & Food Delivery

アップルストア:Grab:タクシーとフードデリバリー

グラブの乗り方

① アプリをダウンロードし、アカウントを作成(日本にいるうちに対応しておく)

まずは、日本にいるうちに、Grabアプリをスマートフォンにダウンロードしてアカウントを作成しておきましょう。この際、言語設定や顔写真の設定、電話番号認証と支払い方法を選択しておきます。「グラブ 登録方法」で調べるとたくさんの人が紹介されているのでそれらを参考にしてみてください。

② ドライバーを手配(ここからベトナム現地で対応)

アプリを開いて迎えに来てほしい場所を登録します。GPSを利用して現在地を自動入力する(乗車場所にピンを落とす)こともできますし、手動で場所を指定することも可能です。

現在地を指定したら、行き先を入力します。Googleマップのシステムと連動しているため、目的の名前(ホテルの名前)を入力すると自動で表示されます。住所などに間違いが無いか入念に確認し、確定しましょう。

次に車両タイプと料金を確認し、車両タイプを選びます。車両の種類を選択し、料金を確認し、希望する車両を選んで確定します。車両の種類は、バイク、4人乗り乗用車、7人乗り乗用車と各グレード数種類表示されます。4人乗り乗用車または7人乗り乗用車を選べば問題ありません。4人乗りを選んでも同料金で7人乗りが来ることもよくあります。

空港から市内中心部までは、約20万ドン(約1,000円)程度。タクシーよりも若干割安で、コストパフォーマンスに優れています。

選択すると、近くにいるドライバーとマッチングが開始されます。空港近くにはたくさんのドライバーが待機しているので、すぐにマッチすると思います。ドライバーとマッチングすると、以下の情報が表示されます。

・ドライバーの名前
・車両ナンバーと車種
・到着予定時間

ドライバーが指定したピックアップ地点に到着したら、ほとんどの場合、電話やメッセージが届きます。空港はたくさんのグラブドライバーがいるため、メッセージで写真を送ってくるドライバーもいます。

アプリに表示された車種と車両ナンバーと、待機している車の車体ナンバーを照らし合わせながらドライバーを探しましょう。空港は混んでいるため、少し遠方に停車しているドライバーもいます。探す際は前述の偽物ドライバーには充分注意しましょう。

車に乗り込んだらタクシーと同じように目的地まで待つだけです。降車時は指定した支払い方法で支払いましょう。カード払いの場合は、アプリを通じて自動で決済されます。現金払いの場合は、表示された金額をドライバーに直接支払います。

まとめ

ホーチミン市内の移動には、タクシー、路線バス、配車アプリ「グラブ」の3つの選択肢があります。特にグラブは、ホーチミンでの移動をより快適かつ手軽にしてくれる便利なサービスなのでおすすめです。これらの手順を参考に、安全で効率的な移動を楽しんでください!

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*記事内で「弊社催行ツアー」などと記載されてるものは現在では提供しておりません。TNKトラベルのツアーはすべて提携ツアー催行会社が提供しております。