日本にはあまり馴染みがなく、最近話題になりつつあるジェンダー格差問題。今後SDGsの5番にある男女平等や女性の能力強化を目指していかなければなりません。
しかし、ベトナムは女性を大切にする国です。またベトナムには女性の日が3回あります。では女性とはどのようなことをするのでしょうか?ベトナムの歴史的背景から大切にされている女性の日の魅力をご紹介します!
「女性の日」とは?
さっそく国際女性デー、バレンタインデー、そしてベトナムの女性の日に対しての背景や、由来について紹介していきます。
国際女性デー
国際女性デーは3月8日にあります。1904年にニューヨークの女性達が参政権を求めるデモをする事や、男女平等を訴えたことにより、1975年以降国際女性デーは続いてます。
家事や育児などの感謝や、女性の勇気を称え、世界的に女性を感謝する記念日となってます。この日ももちろんベトナム人男性は女性に対して感謝の気持ちを伝えたり、プレゼントを渡します。
しかし、ベトナムにはベトナム女性の日というのがあり、こちらの方が活気あふれる日となってます。
ベトナム女性の日
由来
ベトナム女性の日は10月20日で、日頃頑張る女性全員に感謝の気持ちを伝える日です。主にお母さんや祖母に尊敬と感謝の思いを伝え、彼女や妻には愛情を伝えます。
この日は男性から女性へお花をプレゼントします。1930年にベトナムの女性の地位を向上させるために婦人の組合が設立されたことによって、ベトナム女性の日ができました。
歴史的背景
ベトナムは昔ベトナムを独立させるためにベトナム戦争を始め大きな戦争が沢山ありました。そこで,勇敢な精神を持った女性達が戦争に立ち向かっていったのです。
女性の英雄が沢山おり,活躍をしていたという背景も,根強くあり,ベトナムでは女性は強いと言われてます。そのような背景からも,女性の日というのはとても大事な日だという事がわかると思います。
しかし女性の日は共産党によりできた日なので、南部(ホーチミン)より北部(ハノイ)の方が女性の日に対して馴染み深いです。
バレンタインデー
ベトナムのバレンタインデーは日本と同じ日にありますが,内容が異なります。男性から女性にプレゼントを渡すのです。恋愛祭日と呼ばれ、愛や感謝を伝えるために男性がプレゼントを用意します。また、ホワイトデーはないので、女性からのお返し日などがないのが特徴です。
ベトナム「女性の日」過ごし方とは?
ベトナム女性の日は何をするのでしょうか?家族編、恋人編、同僚編の3つの過ごし方を紹介しています!
家族編
母親にや妻には感謝の気持ちを込めてプレゼントを用意します。母親にはお花や感謝のメッセージを送り、妻にはお花と一緒に服や化粧品やネックレスなどをプレゼントします。また,家事を日頃からしてくれる感謝として、男性が家事をし、女性に休んでもらうということもあります。
恋人編
カップルはデートに出かけます。女性は行きたいところや食べたいものを食べれます。また男性が奮発してくれるため、女性はお花のプレゼント以外に、にアクセサリーや化粧品なども買ってもらう方が多いでしょう。映画や公園やカフェなどが定番のデートスポットで、どの場所も混雑します。
同僚編
ベトナムは母親や恋人の他に、職場にいる女性にも感謝の気持ちを込めて、お祝いイベントを考えます。男性職員でお金を集め、お花やお菓子などのプレゼントを買うことや、ご馳走,パーティーをします。
しかし、ベトナムの南側はプレゼントを渡すけどパーティーは一部しかしないなどと、北と南で少し違いがあります。
ベトナム「女性の日」国の様子は?
国や町で行われる女性の日の様子見ていきましょう!
女性の日イベント
ミュージックコンサートや生け花のコンテスト、また女性向けのテレビ番組も増えます。また、ホーチミンの町は夜まで賑わいがあり、ベトナムの若い人たちは1区で過ごす事が多いので渋滞には注意しなければなりません。
女性の日限定プレゼント
プレゼントの定番はやはりお花です。特にバラを渡す事が多く、街にはお金を稼ぐため、大学生のバラ売りもたくさんいます。一週間前からバラは売り出され、当日はバラの値段が倍以上高いのが特徴です。また、カフェなどの飲食店は女性の日限定で特別割引やお菓子をプレゼントしてくれます。
男性の日はある?
結論から話しますとベトナムに男性の日はありません。もちろん、11月19日に世界的な記念日として男性の日があります。「男性は…だ。」という固定概念や差別により男性生きづらさを感じる人も少なくないため、このような記念日があります。
しかし、歴史的背景や育児、家事そして仕事をこなす強いベトナム人女性からすると女性の日以外は男性の日と言われてしまいます。男性もそれを認め、それに対していうことがないため、男性の日は必要ないと考えられます。
まとめ
以上より、ベトナムの女性の日に関する歴史、過ごし方、イベントやプレゼントのお話をしてきました。ベトナム人男性の女性に対する思いを感じ取れたのではないでしょうか。日本は国際女性デーすら馴染みがないと感じられます。
しかし、日本もこれからジェンダーレスな未来になるよう一人一人が男女だけでなく人種や言語の差別をせず、生活を送っていくことが大切になってきます。