安くてお得な海外旅行が楽しめる国、ベトナム。現地の物価は日本の半分以下という圧倒的な安さで、アメリカ・ヨーロッパ・東アジアよりも気軽に楽しめる事もあり、大人気の旅行先として知られています。ベトナム旅行に必要な予算は、飛行機やホテル、レストラン、お土産店などの選び方によって調整できます。物価の安さをフル活用したローカル旅はもちろん、日本では考えられない破格で贅沢な体験をする事もできますよ。
今回は、ベトナム旅行にかかる費用の相場を紹介しながら、どのくらいの予算を用意すべきか、モデルプランと併せて紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください!
ベトナム旅行の予算①航空券代
ベトナム行きの飛行機は、ベトナム航空かベトジェット(LCC)を利用するのが一般的です。それぞれの往復航空券代と、オススメポイントを見ていきましょう。
・ベトナム航空のチケット代…往復50,000円~ ・ベトジェットのチケット代…往復30,000円~ |
どちらの航空機も乗り心地は大差ありません。日本-ベトナム間のフライトは6時間前後と長くないため、LCCで十分だと思います。但し、キャリーケースや手荷物が多い方、予約変更の可能性がある方は、サービスが充実しているベトナム航空を選びましょう。
★予算を抑えるコツ
ベトジェットを利用する際は、食事は済ませておく+ドリンクを持ち込む+荷物の重量を7kgに収める事で、約1,600円の節約になります。
ベトナム旅行の予算②ホテル代
良いホテルに安く泊まれるのは、ベトナム旅行ならではの楽しみ。都市部にあるホテルの宿泊費用は、主に以下3つのグレードに分けられます。
・3つ星ホテル:3,000~5,000円 ・4つ星ホテル:5,000~10,000円 ・5つ星ホテル:10,000~ |
3つ星は日本人でも問題なく過ごせる環境で、4つ星はトイレ・シャワーが日本並みに清潔&快適です。5つ星は豪華な朝食ブッフェ付きで、プール・ジムも完備。朝から晩まで遊び倒す予定の方は3つ星を、時間に余裕のある方は4つ星以上がオススメです。
★予算を抑えるコツ
1泊1,000円以下の格安ゲストハウスは、比較的きれいな室内で無料Wi-Fiも完備。観光地のど真ん中にあるため、交通費も節約できて一石二鳥です。
ベトナム旅行の予算③食事代
ベトナムには屋台・食堂・レストランが無数にあり、以下のように価格帯も様々です。どこで何を食べるかによって、食費にかかる予算も大きく変わります。
・ローカル屋台:コーヒー80円、バインミー100円、 ・ローカル食堂:フォー250円、バインセオ300円、生春巻き(1皿)100円、お茶30円 ・ローカルビアレストラン:ビール50円、海鮮焼きそば200円、チャーハン200円 ・ベトナム料理の有名店・高級店:料理1皿700円、ジュース・ビール250円 ・日本料理店:ラーメン500円、寿司・海鮮丼700円 |
ローカル店ならお腹いっぱい飲み食いしても、朝食200円・昼食400円・夕食 800円程度と、1日1,500円以下に収まります。夕飯だけ高級店で奮発しても3,000円くらいでしょう。カフェやおやつ代含め、1日の食事予算は2,000~3,000円あれば問題ありません。
★予算を抑えるコツ
外国人観光客に人気のお店は、ローカル店の2倍近い価格設定をしている事も。ベトナム版食べログアプリ「Foody」で、ローカル向けの人気店を事前に調べておくと安心です。
ベトナム旅行の予算④お土産代
ベトナム旅行の楽しみといえば、お菓子や雑貨などのお土産探しです。良い品を安く買うためにも、お土産代の相場と購入場所をチェックしておきましょう。
・ベトナムコーヒー、お茶:160~260円 ・ナッツ・ドライフルーツ:200~250円 ・カゴバッグ・プラカゴ:1,000~1,500円 ・バッチャン焼きの器:200円 ・アオザイ(既製品):2,000円 |
食料品はラッキープラザ(サトラマート)で、雑貨類は街中の雑貨店・お土産店、アオザイはローカルショップで購入すると失敗しません。上記の品を全て買っても5,000円以下に収まるため、自分用のお土産予算は5,000円あれば十分だと思います。
★予算を抑えるコツ
学校や職場で配るお土産は、個包装されたハス茶のティーパックやココナッツキャンディーなどの「ばら撒き土産」がオススメ。ベトナムらしくてお財布にも優しいですよ。
ベトナム旅行の予算⑤サービス代
美容サービスを安く利用できるのも、物価が安いホーチミンならでは。外国人観光客も利用する中心地のスパ・マッサージ店では、概ね以下の料金で施術を受けられます。
・フットマッサージ(60分):1,000円 ・全身マッサージ(60分):1,500円 ・高級店のマッサージ(90分):5,000円 ・岩盤浴、お風呂、サウナ:1,000円 ・ネイル:500円~ |
旅行中にフット・全身マッサージの両方を受けても、2,500円という破格は驚きです。お店によってはお茶やアイス、茶菓子などの無料サービスもあって至れり尽くせり。お金をかけられる方は、高級店のロングコースで心行くまでマッサージを堪能しましょう。
★予算を抑えるコツ
チップ不要、ぼったくりの心配がないマッサージ店を探すには、日本人旅行者の口コミを参考にするのが一番です。ハノイ・ホーチミン・ダナンのお店情報はこちら。
ベトナム旅行の予算⑥交通費
地下鉄がないベトナムの都市部では、タクシー・バス・Grabで移動する事になります。それぞれを上手に使い分ければ、節約+ぼったくり対策にもなるので要チェックです。
・タクシー:空港から市内750円、10kmあたり350円 ・バス:空港バス100円程度、市バス25円 ・Grab:空港から市内500円、10kmあたり150円 |
空港からは市内の移動は、空港バスが圧倒的に安いですね。市内移動はバスでも良いですが、乗車前に料金を確認できる+乗車場所まで迎えに来てくれるGrabが便利です。交通費の予算は、空港-市内間の往復200円、市内移動は1日1,000円あれば足りるでしょう。
★予算を抑えるコツ
市内バスを利用する方は、運行ルートや運賃が分かる無料アプリ「Bus Map」をダウンロードしておき、旅程に合わせてどのバスに乗るか調べておきましょう。
ベトナム旅行の予算⑦観光費
ベトナムの観光名所となっている施設は、場所によっては入場料が発生します。無料・有料の観光スポットやツアー料金を調べておき、予算に合わせて旅程を決めましょう。
・ホーチミン
無料:サイゴン中央郵便局、サイゴン大教会、人民委員会庁舎(内部見学NG)、寺院全般 有料:統一会堂(150円)、戦争博物館(200円)、博物館(150円)、水上人形劇(1,000円)、サイゴンスカイデッキ(1,000円)、オペラハウス(5,000円) オプショナルツアー:クチトンネル(3,700円)、メコンデルタ(3,500円)、ディナークルーズ(3,400円) |
・ハノイ
無料:ホーチミン廟、聖ヨセフ大聖堂、ホアンキエム湖(玉山祠は有料)、寺院全般 有料:タンロン遺跡(150円)、文廟(150円)、ホーチミンの家(200円)、軍事歴史博物館(150円)、ホアロー収容所(150円)、タンロン水上人形劇(500円) オプショナルツアー:ハロン湾クルーズ(7,300円)、タムコック川下り(8,100円)、バッチャン村(6,300円) |
・ダナン
無料:各種ビーチ、ダナン大聖堂、ドラゴンブリッジ、寺院全般 有料:五行山(200円)、博物館(100円)、バナヒルズ(3,500) オプショナルツアー:ホイアン(4,100円)、ミーソン聖域(4,800円)、フエ(7,400円) |
入場料無料or割安な公共施設、市場、繁華街などを散策すれば、観光費は1,000円以内に収まります。劇場鑑賞や夜景見学、オプショナルツアーなどを追加しても、総額10,000円あれば遊べるという素晴らしさ。物価が安いベトナムだから出来る芸当ですね。
★予算を抑えるコツ
ベトナムの仏教寺院や中華系寺院は、入場料無料で異国情緒を味わえる穴場スポットです。街中のあちこちにあるので、節約したい方には寺巡りをオススメします。
ベトナム旅行2泊3日の予算&モデルプラン
それでは、実際に2泊3日のベトナム旅行に行くと想定して、格安・普通・高級の3つに分けたモデルプランの予算を紹介します。
・格安旅プラン
航空券代:30,000円 …LCCのベトジェットを利用 ホテル代:6,000円 …3つ星シティホテルを利用 食事代:3,500円 …朝昼はローカル食堂、夜はビアホイへ お土産代:4,000円 …お菓子・雑貨類を最低限購入 サービス代:1,000円 …フットマッサージ60分 交通費:1,500円 …空港-市内間はバス、市内ではGrabバイクを利用 観光費:1,000円 …公共施設や無料の観光スポット巡り 【総額】47,000円 |
格安旅は、航空券・ホテル代を抑えつつ、ベトナムの屋台料理やフットマッサージを体験し、公共施設を中心に観光するプランになります。ローカル感を存分に味わいながら、費用を抑えて王道ルートを回る事ができますよ。
・普通旅プラン
航空券代:30,000円 …LCCのベトジェットを利用 ホテル代:12,000円 …快適な4つ星ホテルをチョイス 食事代:6,000円 …朝はローカル食堂、昼夜はちょっといいレストランで お土産代:8,000円 …定番の品を一通り購入 サービス代:2,500円 …フット・全身マッサージにトライ! 交通費:2,000円 …空港-市内間はバス、その他はGrabやタクシーを利用 観光費:8,000円 …半日程度のオプショナルツアーに参加 【総額】68,500円 |
普通旅は、LCCで節約する分ホテルは4つ星にグレードアップ。ローカル感もリッチな気分も味わえるよう、食事・買い物・サービス代の予算を若干増やしました。観光は目いっぱい楽しめように、名所巡り+オプショナルツアー1か所を想定してプランを組みました。
・高級旅プラン
航空券代:80,000円 …ベトナム航空で充実した空の旅を ホテル代:24,000円 …ラグジュアリーな5つ星ホテルに宿泊 食事代:10,000円 …朝はホテルのブッフェ、昼夜は観光客向けレストランへ お土産代:20,000円 …ドンコイ通りでシルクや特産品を購入 サービス代:6,000円 …じっくり2時間マッサージ、夜はサウナへ 交通費:5,000円 …空港-市内間、その他すべてタクシーで移動 観光費:10,000円 …水上人形劇やオペラ鑑賞+オプショナルツアー 【総額】155,000円 |
高級旅は、ベトナム航空と5つ星ホテルを利用し、食事は観光客向けのレストランで、お酒もしっかり飲む事を想定しました。お土産は高級品と雑貨を数点、ロングコースのマッサージとスパで癒され、観光は芸術鑑賞+ツアーに参加。移動はすべてタクシーです。
以上のように、格安旅は約5万円、普通旅は約7万円、高級旅は10万円弱の予算が必要です。海外旅行初心者の方は普通旅を、慣れている方は格安旅のプランをベースに、ご自身の好みに合わせて調整してください。高級旅でもヨーロッパの航空券より安いなんて驚きです。
ベトナム旅行のベストシーズンはいつ?
ベトナム旅行のベストシーズンは、ホーチミンが11月~3月、ハノイが11月~4月、ダナンが5月~7月となります。雨季や台風、猛暑の季節を除くとこのようになりますが、正直いつ訪れても面白いと思います。航空券やホテルの料金もあまり変わらず、テト(旧正月)とダナン花火大会の前後を避ければ、大損する事はないでしょう。
まとめ
物価が安いからこそアレンジ自在で、誰もが楽しめる旅行先がベトナムです。日本とベトナムを結ぶ航空便もどんどん増えており、今後はさらに旅行者にとって便利になっていく事でしょう。今回の物価紹介&モデルプランをご覧いただき、皆さんが少しでもベトナム旅行に興味を持っていただけたら幸いです。[jvs_footer]