ベトナムの穴場リゾート「ムイネー」で遊び尽せ!【現地への行き方・砂漠体験・ビーチ・シーフードなど】

ベトナムのビーチリゾートといえば、海外からの旅行者の間ではダナンやニャチャン、ローカルの間ではブンタウが有名ですよね。ハイシーズンともなれば大勢の観光客が訪れ、ビーチやレストランは大賑わいになります。

そんな旅行ムード満点の光景も楽しいですが、もっと静かにのんびり過ごせる穴場リゾートがある事をご存知でしょうか?

今回は、ホーチミン近郊のローカルなビーチリゾート、「ムイネー」の知られざる魅力についてお伝えします。現地への行き方、オススメのホテルや観光スポット、旅行の際の注意点などをお伝えしますので、ぜひお役立てください。

ベトナムのリゾート地、ムイネーってどんな場所?

ベトナム南部のビントゥアン省ファンティエットにある、ビーチリゾート「ムイネー(Mũi Né)」。ホーチミンからおよそ200kmに位置する港町で、広大な浜辺、砂丘、渓流といった大自然に恵まれています。

海沿いには高級ホテルやヴィラが建ち並び、プライベートビーチでのんびりと過ごす裕福なローカルやロシア人観光客が訪れています。

もちろん、新鮮なシーフードを提供するレストランや、自然体験ができるアクティビティ、地元の漁村見学といった楽しみも盛りだくさん。ムイネー旅行のベストシーズンとされる乾季(12月~5月)に入ると、ホーチミン在住の日本人も訪れる穴場スポットとして知られています。

<アクセス情報>
Mũi Né
住所:Mũi Né, Thành phố Phan Thiết

ダナン・ニャチャンと何が違う?ムイネーの魅力とは

ベトナムのリゾートといえば、中部にあるダナンやニャチャンが日本からの旅行者には人気ですよね。海の透明度や観光スポットの知名度もそちらが上です。

しかし、それでもムイネーをオススメしたいのは、なんといってもコスパの良さ!ホーチミンから格安バスで行く事ができ、クオリティの高いホテル・レストランを安価に利用できます。

現地在住者が多く訪れるため、旅行者で混雑するストレスもなく、ローカルリゾートのゆったりとした雰囲気を満喫できます。心なしか地元の人々も温かく、親しげに接してくれるのも個人的に推せるポイント。穴場だからこそ楽しめる魅力に溢れています。

ホーチミンからムイネーへの行き方

ホーチミンからムイネーへは、旅行会社が提供する日帰り弾丸ツアー、深夜発の朝日鑑賞ツアーといったプランに申し込むと安心です。筆者は個人で手配しましたが、その場合はローカルバス会社やホテル予約サイトでバス・宿泊先を手配し、ムイネー到着後は現地ツアーに申し込みました。

手続きはすべて英語で行うため、簡単な英会話が出来れば大丈夫です。

ホーチミンからムイネーまでの所要時間は、バスで約5~6時間。寝て起きたらあっという間に到着します。

ムイネーのおすすめホテル

ムイネーで一泊するなら、メインストリートのグエンディンチウ(Nguyễn Đình Chiểu)通り沿いにあるオーシャンビューのホテルがオススメです。

プール付き4つ星ホテルでも5,000~10,000円ほどで宿泊できますし、市街地なのでレストランやお土産店、観光スポットへのアクセスも便利です。

同じ条件でも、ダナンやニャチャンの中心地にあるリゾートホテルより安く済むのも嬉しいポイント。ムイネーの海の透明度が気になる方も、海辺に設置されたプール付きのホテルを利用すれば安心です。この機会にぜひ素敵なホテルで過ごしましょう。

※ムイネーでのホテル選びの失敗談

ムイネーの中心地から外れた1泊500円の格安宿に泊まった筆者は、部屋で蚊に刺されまくり、シャワーのお湯どころから水も出ないトラブルに見舞われました(笑)

ホテルからメインストリートへ行くにもバスの本数は限られるし、タクシー代もそれなりにかかって結果的に±0のコストパフォーマンスでした。みなさんも宿選びにはご注意ください。

ムイネーでの移動はタクシーかツアー利用がオススメ

ムイネーでの移動手段は、ローカルバスやタクシーが主となります。市バスの乗車代は100円程度で一部の観光スポットまで行けますが、本数が限られるため、時間かない方にはオススメしません。タクシーはホーチミンでもお馴染みの、ビナサンやマイリンタクシーが運行しているため、そちらの利用が便利です。

もっと楽に移動したい方は、ガイド&車をチャーターしての貸切ツアーに申し込むと良いでしょう。ホテルまでの送迎付きで、主要な観光地を巡ってくれるので安心です。

もしもベトナムでの運転に慣れていれば、レンタルバイクにも挑戦してみましょう。公道は広々として走りやすく、地図もシンプルで分かりやすいと思います。

ムイネーの白砂漠、ホワイトサデューンで朝日を拝む

それでは、ムイネーの人気観光スポットを紹介していきましょう。ムイネー観光の目玉といえば、ホテル街から約30km北東に位置する、白い砂漠「ホワイトサデューン(White Sand Dunes)」を巡るツアーです。

早朝または夕方に砂漠へ行き、ジープやバギーなどをレンタルして朝日or夕日を眺めるコースや、砂漠をジェットコースターのように急降下するスリル満点なアクティビティが楽しめます。

筆者は早朝ツアーに申し込み、朝5時にホテルを出て砂漠へ向かいました。暗闇の砂浜をジープで駆け上がり、日の出スポットで朝日を待っていると…日の光を受けて砂漠が少しずつ色付いていき、眩いオレンジ色に輝く光景は圧巻の美しさでした。

<アクセス情報>
White Sand Dunes
住所:Hòa Thắng – Hòa Phú, Hoà Thắng, Bắc Bình, Bình Thuận

散歩気分で訪れたい、ムイネーの黄色い砂漠イエローサデューン(レッドサデューン)

グエンディンチウ通りと並行して走る、ボーグエンザップ(Võ Nguyên Giáp)通りの端にある黄色い砂漠こと「イエローサデューン(Red Sand Dunes)」。ホワイトサデューンよりも小規模で高低差が少なく、市街地から車で10分ほどの距離にあるため、ピクニック気分で気軽に立ち寄れるスポットです。

砂漠の上を裸足で駆け回ったり、記念写真を撮ったり、おやつを買って食べたり、ソリ滑りして楽しむのがオススメです。ソリは地元の子ども達が小遣い稼ぎに貸し出しており、3~5万ドン(約150~250円)で貸してくれますよ。なお、日中は日差しが強いため、日焼け対策と飲み物を忘れないようにしてください。

<アクセス情報>
Red Sand Dunes
住所:01 Hòn Rơm, ĐT716, Mũi Né, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận

ムイネーの自然体験ツアー、妖精たちが住まうスイティエン

別名“妖精の渓流”と呼ばれる「スイティエン(Suối Tiên、英名:Fairy Stream)」。静かな森の中にある、浅瀬の渓流を散策できるヒーリングスポットで、グエンディンチウ通りを東へ進んだヒュントゥックカン(Huỳnh Thúc Kháng)通りにあります。

柔らかい赤土でできた小川の上を裸足で進むと、赤砂を被った巨大な石灰岩が姿を現します。道すがら丘を登って渓流全体を見下ろすと、自然が織りなす素晴らしい景観に出会えました。

スタート地点から片道20分ほど散策しましたが、奥の方は水位が高くなっていたため、途中でUターンして戻りました。全体的に足場も良く、誰もが楽しめる場所となっていますが、なるべく動きやすい服装で来てくださいね。

<アクセス情報>
Fairy Springs
住所:49B Huỳnh Thúc Kháng, Phường Hàm Tiến, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận

日本人ゼロの穴場、トゥラムビーチで爆走ジェットスキー

ムイネーの巨大ゴルフ場、シーリンクスゴルフカントリークラブ(Sea Links Golf Country Club)の沿岸にある「トゥラムビーチ(Bãi biển Tu Lam)」は、ローカルやロシア人観光客に人気のビーチです。泳いだり、デッキチェアに寝そべったり、マリンスポーツを楽しむ人々で溢れています。

筆者はここでジェットスキー(30分で3,000円程度だったと思います)に乗せてもらいましたが、結構なスピードで激しいバウンドを繰り返す、ハードな乗り心地でした(笑)

それでも、ムイネーの海を滑走する爽快感は病みつきになる面白さ。強い風に乗ってカイトサーフィンを楽しむ上級者もおり、マリンスポーツにチャレンジしたい方にぴったりです。

<アクセス情報>
Bãi biển Tu Lam
住所:khu phố 1, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận

地元民気分で散策できる、活気あふれるムイネー漁村

ヒュイントゥックカン通り沿いには、ムイネー名物の漁村「フィッシングビレッジ(Fishing Village)」が広がっています。浜辺にはたくさんのボートや手漕ぎ船、新鮮な魚介を扱うローカル市場、とれたてのシーフードがその場で食べられる屋台まで、何でも揃っています。

旅行者もウェルカムな雰囲気なので、地元の人々に混じって見学できますよ。

漁村の賑わいを楽しむなら午前中、夕日をバックに情緒ある写真を撮るなら夕方の訪問がオススメです。生魚は持って帰れませんが、ファンティエット産のヌクマム(魚醤)をお土産に持ち帰るのも良いと思います。

<アクセス情報>
Muine Fishing Village
住所:Bình Thuận Province, Thành phố Phan Thiết

地元のシーフードレストランで、ムイネーの海の幸を堪能しよう

ヒュイントゥックカン通り沿いには、シーフードレストランが建ち並んでいます。どのお店も美味しい魚介類を提供しているので、賑わっている所を見かけたら入りましょう。

店頭にはエビ・イカ・カニ・魚・貝類などがたっぷり入った生け簀が並び、食べたい物を必要な分量だけオーダーして調理してもらうスタイル。調理方法も、焼くか揚げるかなど選べますが、分からなければ店員さんにお任せしましょう。人数を見て調整してくれます。

予算はあくまで目安になりますが、大人3人でシーフードをガッツリ食べて、ビールやワインなどを併せても総額6,000円くらいでした。海沿いのローカル店は眺めも良く、程よい賑わいで快適に過ごせますよ。

<アクセス情報>
Huỳnh Thúc Kháng
住所:Mũi Né, Tp. Phan Thiết, Bình Thuận

ムイネーの荒野を駆け抜ける、レンタルバイクに乗ってみよう

ベトナムでの運転に慣れている方は、オートバイをレンタルしてみても良いでしょう。市街地には小さなレンタルショップが点在しており、筆者は1日半で1,000円くらいのレンタル料でした。

バイクに乗ったら絶対に訪れたいのが、約16kmの直線道路が続くボーグエンザップ通り。森林や砂漠、牧場などの間を走る長い1本道で、車もほとんど通りません。ガソリンを入れて準備が出来たら、エンジン全開で思いっきり駆け抜けましょう!

 

途中で出くわした牛やヤギなどの動物も人懐っこく、写真を撮らせてくれましたよ。

<アクセス情報>
Võ Nguyên Giáp
住所:Mũi Né, Tp. Phan Thiết, Bình Thuận

少数民族の歴史に触れる、チャム塔(ポ・ーハイ遺跡)

引用:https://baotayninh.vn/huyen-bi-thap-po-sah-inu-binh-thuan-a21503.html

東南アジアの少数民族、チャム族が築いたとされる遺跡「チャンパ塔(ポ・ーハイ遺跡)」。ベトナム語では「Tháp Po Sah Inư」または、「Tháp Chăm Phố Hài」、英名では「Po Sah Inu Cham Towers」と言います。

ベトナム中部には、かつて栄えていたチャンパ王国の遺跡が残されており、ダナンのミーソン遺跡が特に有名ですよね。ここファンティエットにあるチャム塔もその一つです。

塔の奥には、戦勝記念塔(Victory Statue)やプリンセスキャッスル(Prince’s Castle)の跡地もあります。小規模ではありますが、興味のある方は立ち寄ってみてください。ムイネーの西側に位置するフーハイ(Phú Hài)という街にあり、車で行けば20分程度で到着します。

<アクセス情報>
Po Sah Inu Cham Towers
住所:Phú Hài, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận Province

ムイネーのワイン城!王様気分で楽しむワインキャッスル

引用:https://english.vietnamnet.vn/fms/travel/184865/discovering-red-wine-castle-in-phan-thiet.html

ボーグエンヤップ通りの外れにあるゴルフ場に近づいていくと、突如としてヨーロッパ風のお城が姿を現します。

一体何なのかと思いきや、ワイン2万本分の巨大な貯蔵庫を所有するワイナリー、「ワインキャッスル(Wine Castle)」なのです。入場料は500円程度で、追加で支払えばテイスティングも可能です。もちろんお土産にも購入できます。

普段なかなか美味しいワインに出会えない、ワイン愛好家たちにとっての心のオアシス。立派な外観を見るだけでも面白いので、ツーリング途中に覗いてみてください。筆者が訪れたときは、城の前で結婚式の前撮りをしていました。

<アクセス情報>
Wine Castle(Lâu Đài Vang RD)
住所:khu phố 1, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận Province
Webサイト:http://www.rdwinery.com/

夜はメイン通りを散策、最後は星空を眺めよう!

ムイネーの夜を楽しむなら、メインストリートのグエンディンチウ通りを散策してみましょう。お土産店、マッサージ、スパ、バー、ビアガーデン、多国籍料理店などが並びます。

ロシア料理や北京ダックの丸焼き、果てはヘビ料理まで…どの店もベトナムの都市部で食べるより安く、本格的で美味しいです。フルーツジュースやロールアイスなどの屋台も登場するので、食べ歩きも楽しめます。

そして、ムイネーの夜を締めくくるのが満天の星空です!ビーチに下りて夜空を見上げると、星座がはっきり分かるくらい綺麗な星空が広がります。南シナ海の波音を聞きながら、いつまでも眺めていたくなる美しさでした。

<アクセス情報>
Nguyễn Đình Chiểu
住所:Mũi Né, Tp. Phan Thiết, Bình Thuận

ムイネー旅行の注意点

これまでムイネーの概要と観光スポットなどを紹介してきましたが、旅行の際の注意点も確認しておきましょう。ムイネーは観光地のため英語が通じますが、場所によってはベトナム語かロシア語しか通じない事もあります。

店の看板や料理のメニューなどが読めない場合は、焦らずにGoogleのリアルタイムカメラ翻訳を活用してください。

ムイネーの気温は日中30℃以上にのぼり、日差しも強く日射病にかかる恐れがあります。日焼け対策と水分補給を忘れないよう注意し、心配な方はタクシーやバスで移動しましょう。

朝方は涼しくなりますが、海風が強いため肌寒く感じる事もあります。基本は夏服で構いませんが、上着が1枚あると安心です。夜間は蚊が増えるため、虫よけスプレーも持ち歩きましょう。

また、街中でオートバイを乗り回していたところ、地元の警察に捕まってしまったという話も耳にします。ムイネーに限らず、ベトナムでは外国人ドライバーに対し、高い罰金を請求する事もあります。レンタルバイクは自己責任で利用し、走行する際もなるべくラフな格好で地元感を出しましょう。

まとめ

以上、ベトナムのローカルなビーチリゾート、ムイネーの全貌をお伝えしました。実際には他にも観光スポットがありますし、ファンティエット全体で見ると、ローカルの人々しか知らない魅力的な場所がたくさんあります。

まずはムイネーを訪れてみて、興味があればぜひリピートし、近郊の町にも訪ねてみてください。都市部にはない大自然、風情のある昔ながらの暮らし、そこに住まう優しい人々に出会える事でしょう。

みなさんのムイネー旅行が忘れられない時間になる事を願っています!

その他ムイネー関連をご紹介します!

ロシア人の街!?ベトナム南中部の隠れ家リゾート「ムイネー」の魅力と見どころをご紹介します。どうしてロシア人が殺到しているのか、驚きの秘密がありました。

ホーチミンから日帰り可能!まるで砂漠!?【ムイネー】の魅力と絶対に外せない観光スポットを3選ご紹介します。日本語ガイド日帰り現地発ツアーもご予約可能です!

【ムイネー観光の新定番】上空500m!気球から見る砂丘の朝日鑑賞ツアーが最高すぎるので全力でおすすめしたい

その他ムイネー関連記事一覧

ムイネー行きバスチケット手配はこちらから

ホーチミン発ムイネー日本語ツアーこちらから

*記事内で「弊社催行ツアー」などと記載されてるものは現在では提供しておりません。TNKトラベルのツアーはすべて提携ツアー催行会社が提供しております。