皆様こんにちは!ホーチミン在住スタッフです。今回はホーチミンの日本人街について在住者の目線から解説してみたいと思います。※個人的な感想も多いですがご容赦ください。
ベトナム最大の都市であるホーチミン市には在住邦人も多く、いくつかの日本人が集中して居住しているエリア(日本人街)があります。主なエリアは以下になります。
・1区:レタントン&タイバンルン
・ビンタン区 :ファンビッチャン
・2区(トゥードゥック区):タオディエン
・7区:フーミーフン
※ホーチミン市は基本的に〇〇区という区分けになっています。「〇〇」の部分には数字や名称が入ります。また、2区は2020年にトゥードゥック区に合併されましたが、在住邦人の中では未だ「2区」と呼ばれることが多いです。
当記事は、ベトナム在住のスタッフが実際の体験に基づいて作成しています。個人の主観による情報ですので、記事の内容が原因となるトラブルなどについては、当社では責任を負いかねます。ご理解いただけますようお願いいたします。 |
1区:レタントン&タイバンルン
1区はホーチミン市の中心地です。外国人向けのレストランや大型スーパーマーケットが多く、生活に必要なものが揃っています。また空港も近く、公共交通機関のアクセスも良いため外国人が住むには非常に便利なエリアです。
その中でも、「レタントン通り」と「タイバンルン通り」の周辺には、ホーチミン最大の日本人街があります。日本食レストラン、日系レジデンス、カラオケバー、日系コンビニ、日本からの輸入食材を扱うスーパーなどがひしめき合うエリアとなっています。
このエリアはベトナム人からも「日本人居住エリア」のイメージが定着しており、近年の日本食ブームで日系の居酒屋はいつもベトナム人で満席です。また旅行雑誌で「リトルジャパン」と紹介されており、外国人観光客も多く見かけます。
エリア全体の雰囲気は「東京の都心部」のようなイメージです。昼間はオフィス街で、夜になると居酒屋やカラオケ(日本でいうところのキャバクラ)のネオンサインがきらめきます。特に通称「タイバンルン」と呼ばれる細い小路が張り巡らされている区画は、夜は客引きの女性であふれる歓楽街になりますので、ご家族連れなどは注意しましょう。
ビンタン区 :ファンビッチャン
ファンビッチャンは「第二の日本人街」として2020年代ごろから急速に発展してきている日本人街です。住宅街エリアにあるため落ち着いた雰囲気が特徴です。また周囲に大型のレジデンスが多く、外国人や地元の大学生なども多く住んでいます。
また近年(2024年執筆)、在住者の中でよく語られるのが、前述のレタントンよりもファンビッチャンの方が日本人が多い、という話です。たしかに筆者も最近は、レタントンよりもファンビッチャンに出かけることが多いように感じます。
歓楽街の雰囲気を持つレタントンとは違い、落ち着いた雰囲気のため家族連れやカップルでも気兼ねなく訪れることができることが人気の理由かもしれませんね。
2区(トゥードゥック区):タオディエン
2区(現トゥードゥック区)は、大規模なレジデンスとインターナショナルスクールが多くあり、富裕層のベトナム人と世界各国の人が集うインターナショナルな雰囲気が漂うエリアです。
特に中心部であるタオディエン(Thao Dien)地区には、外国人向けのオシャレなカフェやレストランが多くあり、家族連れや若者に人気です。近年の日本食ブームで日本食レストランも増えてきており、ラーメン店、うどん店、居酒屋、寿司などのレストランが続々とオープンしています。
他の日本人街とは異なり、世界各国のレストランの中に日本食レストランが点在している、という雰囲気です。外国人やベトナム人富裕層が多いことから、エリア全体に開放的な空気を感じます。ご家族やカップルでリラックスした時間を過ごすのに最適です。
7区:フーミーフン
7区は新興住宅地として開発が進んでいるエリアで多くの外国人が住んでいます。特に「フーミーフン(Phu My Hung)」地区は、広々とした緑地や公園があり、ファミリー層に人気です。日本人学校やインターナショナルスクールも多く、教育環境が整っています。
また、このエリアは、アジア系在住者が多いエリアでもあります。特に韓国人、台湾人の居住者が多く、コリアン料理や中華系のお店が多くあります。その中にパラパラと日本食レストランが点在している状態です。
新興住宅地のため全体的に広々としており、バイクの大渋滞もほとんどありません。他のエリアに比べて中心街から遠いという欠点はありますが、のんびり喧騒から離れて暮らしたい人には最適のエリアと言えると思います。
最後に
ホーチミン市の主要な邦人居住エリアは、それぞれに独自の魅力と特徴があります。
また近年は、3区や4区など地元ベトナム人が多く住むエリアにも小規模な日本人街や日本食レストランが進出してきています。ホーチミンに来られた際は、ぜひそれぞれのエリアを比較して違いを感じてみてください。
この記事がホーチミン市への移住や旅行を検討している方の参考になれば幸いです。