120万人もの華僑が暮らしているとされるベトナムでは、中国の食文化が深く根付いています。特に都市部であるホーチミンには、巨大中華街(チョロン)が存在し、全国にいる華僑の1/3が住んでいると言われています。そして、チョロンを起点に中華料理店が続々とオープンし、ホーチミン1区内にも人気の中華料理レストランが点在しています。
今回は、ホーチミン1区にある中華料理店の中から、筆者が特にオススメしたい人気店5選を紹介します。本場の飲茶・火鍋・食べ放題の美味しいお店が目白押しですので、ベトナム旅行の際はぜひ立ち寄ってくださいね!
ホーチミン1区のおすすめ中華料理店①三福楼
ローカル客でいつも混雑している「三福楼(サンフーロウ)」は、化学調味料不使用の広東料理を提供するモダンな中華料理店です。ベンタイン市場から徒歩5分弱の場所にあるABタワーに入居しており、朝7時~深夜0時まで通し営業しています。メニューは写真付きで英語表記もあり、旅行者からは利便性の高い中華レストランとして人気です。
引用:@SanFuLou
メニューは広東料理全般で、カリカリの焼豚・脆皮焼肉や叉焼(チャーシュー)などの肉料理が絶品。具材たっぷりの広東麺や、餃子・シウマイ・腸粉といった点心、麻婆豆腐、酢豚などお馴染みのメニューもありますよ。1品300~1,000円程度となっています。利便性良し、メニュー豊富、お手頃価格と三拍子揃った優良店です。ぜひお試しください!
ホーチミン1区のおすすめ中華料理店②Yu Chu
引用:@YuChuSaigon
インターコンチネンタルサイゴン内にある中華レストラン「Yu Chu」では、平日のランチタイムに2,500円で食べ放題を実施しています。オーダー式ビュッフェなので、出来立ての料理をゆっくりと味わえます。場所は観光エリアのど真ん中、しかも5つ星ホテルの高級中華が格安で食べられるとあって、在住者の間では超穴場スポットとして有名です。
引用:@YuChuSaigon
メニューの飲茶は約40種類で、特に小籠包・エビ餃子・春巻き・シュウマイなどの点心が種類豊富。味も本格的で、食べ放題とは思えないクオリティでした。ドリンクやデザートも付いていて、中華料理のフルコースを食べたような贅沢感を満喫できます。ホテルのWebサイトから気軽に予約できるので、観光プランに組み込んでみてはいかがでしょう。
ホーチミン1区のおすすめ中華料理店③MANWAH
引用:@Manwah.Taiwanese.Hotpot.GoldenGateGroup
蒸し暑い路上で鍋パをするくらい鍋好きなベトナム人。そんな彼らを魅了しているのが、台湾火鍋店「MANWAH(マンワー)」です。なんと1,500~2,000円で本格火鍋が食べ放題なのです。※ホーチミン1区の店舗はビルの改装で閉まっているため、今回は3区のサイゴンモール店を紹介しますが、1区からも近いのでぜひタクシーで行ってみてください。
引用:@Manwah.Taiwanese.Hotpot.GoldenGateGroup
MANWAHの火鍋は、4種類の薬膳スープから2種類を選び、約70種類の具材、13種類のデザート、ドリンクバーなどから、好きなだけオーダーor自分で取ってくるスタイルです。牛肉・豚肉は新鮮で美味しく、海鮮や野菜類、点心、〆のうどんや中華麺まで揃っています。個人的には、ホーチミンの中華料理店の中でコスパNo.1だと思います!
ホーチミン1区のおすすめ中華料理店④Baozi
常に若者の行列ができている「Baozi」は、台湾料理を提供するおしゃれなカフェ&バーレストラン。WCA2017「人気の飲食店トップ10」にノミネートされた超人気店です。ホーチミン1区の観光エリアに3店舗を構えており、メニューは英語表記で店員さんも英語対応可。店内はあまり広くないので、多くても2~3人のグループで行く事をオススメします。
Baoziの1番人気は刈包(グアバオ)という台湾バーガーで、パンからはみ出るくらい分厚いお肉と野菜がたっぷり挟まっています。魯肉飯(ルーローハン)やスコッチエッグもベトナムとは思えないクオリティで、看板メニューにハズレ無し!ビールやカクテルもあるので、バー感覚で利用してもOKです。予算は1,000円あればお腹いっぱい食べられます。
ハイバーチュン店
ホーチミン1区のおすすめ中華料理店⑤點都得
引用:@dimtutac
駐在員御用達の高級中華レストラン「點都得(ディムトゥータック)」は、リーズナブルな価格で本格飲茶を味わえます。ホーチミン1区のドンコイ通りと高島屋内に2店舗を構え、大人数での来客や英語のオーダーにも対応できる、ホスピタリティ抜群の優良店。家族連れや大人グループのランチ・ディナーにぴったりですよ。
引用:@dimtutac
メニューは広東料理を始めとする中華料理全般が揃っており、点心なら小籠包や焼きまんじゅう、肉類はチャーシューや北京ダックが美味しかったです。ビールがよく冷えていたのも個人的に推したいポイント。予算は1,500円あれば足りると思います。ホーチミンの中華料理屋といえば「新海雲」が人気ですが、點都得もぜひオススメしたいお店です。
以上がホーチミン1区のおすすめ中華料理店5選となります。ほとんどが観光エリアに立地し、遅くまで営業しているお店も多いです。メニューはとにかく種類豊富で、日本で食べるより安上がりというのも嬉しいですよね。気になる方はぜひ試してみてください。
番外編:日本の中華料理を食べるなら①博多屋ふくろう
引用:Foody
本格中華もいいけれど、食べ慣れた日本の中華料理をお求めの方には「博多屋ふくろう」をオススメします。ホーチミンのレタントン通り(日本人街)にあるため、日本語メニュー有・日本語対応OKという安心のクオリティ。一人客や仕事帰りのサラリーマンがよく訪れるので、筆者は「ホーチミンの日高屋」と呼んでいます。
引用:Fukurou – 梟
メニューは様々で、担々麺や台湾ラーメン、天津飯や中華丼といったご飯もの、餃子、定食などの町中華らしいラインナップ。1品600円程度と安く、もちろん味も文句なしの美味しさです。ホーチミンの中華料理は、ベトナム向けにローカライズされたものも多いので、口に合わない方は博多屋ふくろうへ駆け込みましょう。
番外編:日本の中華料理を食べるなら②餃子のチカラ
ホーチミンで食べる餃子といえば、味が安定しなかったり、皮がフニャフニャだったり、サイズもかなり小さかったりと、なかなか良い物に出会えないのが悩みでした。しかし、2018年にレタントンで「餃子のチカラ」がオープンして以降、日本式の絶品餃子が食べられるようになりました。
餃子のチカラは手作り餃子専門店で、焼き餃子・水餃子・創作餃子や、から揚げなどの居酒屋メニューを提供しています。店内はバルを思わせるおしゃれな作りで、一人客や女性客だけでも入店し易い雰囲気。餃子は1皿400~500円とやや高めですが、誰もが納得する美味しさです。餃子店探しで失敗したくない方は、ぜひ訪れてみてくさい。
まとめ
ひとくちに中華料理といっても、本当に様々なお店があると分かりました。本場中国の味を再現した中華レストランや、ベトナムの華僑による大衆中華店、中華圏にルーツを持つ人々の創作料理店など、中華料理の楽しみ方は多様化しています。日本ではなかなか見る事のできないベトナムの中華の奥深さを、皆さんもぜひ体験してくださいね。[jvs_footer]