ベトナム旅行に持って行くべき「医薬品」この5種類!必要な薬リスト&あると便利な医薬部外品まとめ

ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

お手軽な海外旅行先として人気のベトナム。必要な物は現地で安く調達できるとあって、最小限の荷物で渡航される方も多いです。しかし、「医薬品」となると話は別です。私達の体質に合った薬を、必要なタイミングで、必要な分だけ、安全なルートで、そして適正価格で購入できるとは限りません。基本的には日本から持って行くべきだと考えます。

そこで今回は、ベトナム旅行に持って行くべき「医薬品」と題して、持ち込み必須の薬5選と、あると便利な医薬部外品を紹介していきます。現地での薬の調達方法もまとめていますので、ベトナム旅行を計画中の方はぜひ参考にしてください。

ベトナム旅行に必要な薬①風邪薬

風邪薬ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

日本のように四季がなく、温暖な気候のイメージが強いベトナムですが、寒暖差により風邪を引くリスクが潜んでいます。例えば、突然の大雨で気温が急激に下がったり、夜になって急に冷え込んだり、異常気象により普段よりもマイナス10℃下がったり…こうした状況は常に起こり得るため、ベトナム旅行には必ず風邪薬を持参してください。

・日本から風邪薬を持ち込む方

風邪薬はご自身の体質に合ったものを、滞在期間よりも少し多めに用意すると良いでしょう。頭痛・喉の痛み・鼻水・咳など、個別の症状に対応していると尚安心です。

・風邪薬を忘れてしまった方

日系または外資系の医療機関を受診し、風邪薬を処方してもらいましょう。発熱以外の症状や薬による副作用、薬の飲み合わせなど細かい相談が必要な方は、日系クリニックの方がオススメです。

・ベトナムで風邪薬を購入したい方

風邪薬ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト
引用:Nhà thuốc An Khang
「パナドール(Panadol)」の赤箱は、痛み止めにもなる解熱鎮静剤で、ベトナムの薬局ならどこでも取り扱っている便利な薬です。朝晩1錠ずつ服用しますが、日本の風邪薬よりもやや強く感じられるため、筆者は半分に割って飲んでいました。

ベトナム旅行に必要な薬②整腸剤・胃薬

胃薬ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムの衛生環境は日本と大きく異なります。特に屋台やレストランでの経口感染のリスクが高く、運が悪いと食中毒・ノロウイルス・細菌性赤痢・アメーバ赤痢などに感染します。基本的にはレストラン選びや手指・箸を除菌する事で予防できますが、急な環境の変化や慣れない食事は身体の負担となっているはず。整腸剤・胃薬は必ず用意しましょう。

・日本から整腸剤・胃薬を持ち込む方

整腸剤・胃薬はご自身の体質に合ったものを、やはり通常より多めに用意しておきましょう。お腹が弱い方は下痢止めも用意し、お守りがわりに持ち歩くと良いでしょう。

・整腸剤・胃薬を忘れてしまった方

軽度の症状なら安静にしておき、時間が経っても治まらなければ医療機関を受診してください。吐き気やめまい、お腹を下すなどの症状は感染症の疑いがあるため、迷わず病院へ行くべきです。特に一人旅の方は、助けを呼べる状態のうちに対処しないと危険です。

・ベトナムで整腸剤・胃薬を購入したい方

胃薬ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト
引用:Nhà thuốc An Khang
ベトナムの薬局では、胃腸薬の「ザンタック(Zantac)」や「ラチジン(Ratidin)」を購入できます。1日2錠の服用とされていますが、筆者の場合、やはり成分が強そうなのと胃薬を飲み慣れていない事もあり、お腹が痛い日に1錠だけ飲んでいました。

ベトナム旅行に必要な薬③酔い止め

酔い止めベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムの道路は日本よりも塗装が甘く、走行中に身体が宙に浮きあがるくらい凸凹している箇所もあります。ちょっとした移動なら構いませんが、オプショナルツアーで長距離バスに乗るとなると、車酔いしてしまうかもしれません。普段から乗り物酔いする方はもちろん、全然しないという方も、念のため酔い止めを持って行きましょう。

・日本から酔い止めを持ち込む方

酔い止めは少し多めに用意しておきます。船酔いが心配な方も、念のため持って行きましょう。ディナークルーズ用の大型船は大丈夫ですが、小型のボートは結構揺れます。

・酔い止めを忘れてしまった方

気分転換ができるよう、レモン味の飴やタブレット、グミなどを現地のコンビニで調達しましょう。こまめに水分補給ができるよう、ペットボトルの飲み物も忘れずに用意します。飲み慣れた日本ブランドのお茶も置いているので、お好みの物を選んでくださいね。

・ベトナムで酔い止めを購入したい方

酔い止めベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト
引用:Nhà thuốc An Khang
現地在住の日本人は「ナウタミン(Nautamine)」を飲んでいる方が多い印象です。1錠飲んだら、その後6時間は空けた方が良いそうです。筆者は正直何でもよかったので、薬局の方に「Thuốc chống say xe(意味:酔い止め)」と伝えて処方してもらいました。

ベトナム旅行に必要な薬④虫よけ・痒み止め

虫よけ・痒み止めベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムでは一年中あちこちで蚊が発生しており、常に刺される恐れがあるため、虫よけ・痒み止めは必ず携帯すべきです。刺されると日本の蚊よりも強い痒みを感じますし、デング熱や日本脳炎などの感染症に罹る可能性も0ではありません。特にオプショナルツアーなどで、地方に行く予定の方は注意が必要です。

・日本から虫よけ・痒み止めを持ち込む方

携帯用の虫よけミストやクリームなど、肌に直接散布するものが効果的です。吊るすタイプはあまり効果を感じませんでした。痒み止めはやや強めのもので、クリームタイプが良いと思います。液体よりも密着力があり、多少の汗でも流されません。

・虫よけ・痒み止めを忘れてしまった方

ベトナムでは虫よけ・痒み止めを気軽に購入できます。購入方法は後述しますが、買わずに乗り切るという方は、こまめに汗を拭いて肌を清潔に保つ、蚊が多い夜間帯は露出を控える、などを意識して行動してみましょう。

・ベトナムで虫よけ・痒み止めを購入したい方

虫よけ・痒み止めベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムではコンビニやドラッグストア「guardian」で、虫よけ・痒み止めを購入できます。虫よけは「Soffell」を始め、メンソレータム社のロゴが入った「Remos」などがあります。痒み止めは同社のチューブタイプがオススメです。

ベトナム旅行に必要な薬⑤目薬(アイケア用品)

目薬(アイケア用品)ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムの都市部では大気汚染が深刻化しており、道端に散乱したゴミからチリが飛んできたり、未塗装の場所からは砂埃が舞ったりと、目に負担がかかる事も多いです。目の痒みや充血が悪化したり、ものもらいや結膜炎になってしまうと、せっかくのベトナム旅行も楽しめません。ぜひ目薬を1つ持ち歩き、こまめにさして清潔を保ちましょう。

・日本から目薬(アイケア用品)を持ち込む方

ごく一般的な点眼液や、埃などのアレルギーに対応したもの、清涼感のあるタイプなどが良いと思います。目が荒れやすい方は洗眼薬を、コンタクトレンズを使用している方は洗浄液も忘れずに持って行きましょう。

・目薬(アイケア用品)を忘れてしまった方

日常的な対策としては、不衛生な手指で目の周りを触らない、日差しが強い日やバイクに乗る時はサングラスをする、風が強い日は伊達メガネをすると安心です。ホテルの部屋に蚊がいる時は、アイマスクをして寝ましょう。症状がひどい時は迷わず眼科へ!

・ベトナムで目薬(アイケア用品)を購入したい方

目薬(アイケア用品)ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト
引用:Rohto-Mentholatum (Việt Nam)
ロート製薬のベトナム法人が「V.ROHTO」を販売しています。目薬の種類が多くてどれが良いか分からない筆者は、だいたいV.ROHTOを購入していました。コンタクトレンズの洗浄液はメガネ屋さんで売っています。詳しくはこちら

ベトナムのローカル薬局で薬を買うには

ローカル薬局ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

ベトナムの都市部には薬局が点在しており、いつでも気軽に立ち寄れてとっても便利。歩き回っていれば見つかりますし、Googleマップで「薬局(Nhà thuốc)」と入力して探すか、チェーン薬局の「Pharmacity」や「An Khang」と検索しても良いと思います。たまに見た目がボロボロのお店もありますが、スタッフの方が優しく対応してくれますよ。

・薬の買い方

英語が通じない薬局の場合、先述した薬の画像を見せるとスムーズです。症状を表す画像やジェスチャー、下記のベトナム語を見せても良いでしょう。そして必要な錠数(ベトナムでは1錠から買えます!)を伝えればOK。○日分だけ、1シートだけ、といった買い方も可能です。中には100円以下の薬もあるため、小銭があれば気軽に買えます。

・症状を伝えるベトナム語

高熱:ソッカオ(sốt cao)
頭が痛い:ダウダウ(đau đầu)
腹痛:ダウボン(Ðau bụng)
鼻水:ソームイ(sổ mũi)
めまい:チョンマッ(chóng mặt)
嘔吐:オイムア(Ói mửa)
下痢:ティウチャイ(Tiêu chảy)
咳:ホー(ho)

・その他気を付けたい事

ローカル薬局ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

体調に不安がある方は、「お薬手帳」など常用薬が分かる記録、かかりつけ医の連絡先、これまで患った病気や持病、アレルギー等の詳細情報、(あれば)予防接種の記録などを持って行った方が、日系クリニックでの相談がスムーズになると思います。

ベトナム旅行に必要な薬リストと、現地での薬の買い方は以上の通りです。基本的には日本から持ち込みますが、忘れてしまって症状が悪化しつつある方は医療機関へ、薬だけ購入したい方は薬局へ行くと良いでしょう(あくまでも自己責任でご判断ください)。

「あると便利な」医薬部外品リスト

ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

次に、先述した医薬品ほど必要ではないものの、「あると便利な」医薬部外品を紹介していきます。ご自身の体調や旅行プランに合わせてチョイスしてみましょう。

・救急セット

絆創膏・ガーゼ・消毒液・小さなハサミなどがセットになったコンパクトタイプでOK。ちょっとした擦り傷・切り傷の処置に重宝します。現地のものは大きすぎたり、使い方がよく分からなかったりと、不便なことも多いです。ぜひ日本製のものを用意してください。

・飲む日焼け止め

ダナンやニャチャンのビーチリゾートで過ごす方は、飲む日焼け止めがあると便利です。ビーチは日差しが強く、日影になる場所も少ないため、塗るタイプだけでは焼けてしまう事もあります。

・ビタミン剤

現地で生野菜や果物を避けているとビタミンが不足しますし、強い日差しなどの刺激を受けて肌に不調が表れる事もあります。特に女性の方はビタミン剤を飲んでおくと、美容に対するストレスが軽減されるはずです。

・冷えピタ

急に熱が出てしまった時はもちろん、寝苦しい夜や日中の暑さ対策として使用すれば、熱中症対策に有効です。ベトナムの薬局では、久光製薬の冷えピタ「ByeBye Fever」も購入できるので便利です。

・湿布

「ベトナムのベッドは固い!」と感じる日本人は意外にも多いらしく、腰痛に悩まされる方も少なくありません。長時間のフライトで身体が凝ったり、大荷物で肩が痛くなるなど、現地では何かと湿布が必要になります。心配な方は多めに持って行きましょう。

・除菌シート

ベトナム旅行で絶対に欠かせないのが除菌シート。現地の食堂はおしぼりが有料なので、手指や箸を拭くのに携帯しておくと便利です。多めに持っておいて損はありません。

あると便利な物は、ざっとこんなところでしょうか。基本的には現地でも買えますが、慣れない場所でよく分からない製品を買うのはストレスになると思います。なるべく日本で買い揃えておき、余るくらい多めに持って行く事をオススメします。

まとめ

ベトナム旅行に持って行くべき薬 必要な薬リスト

安くて気軽に楽しめるベトナム旅行ですが、様々なリスクを伴う「海外旅行」である事に変わりはありません。必ず事前に下調べをし、必要な薬を用意し、渡航後も病気やケガに注意して行動してください。

そして時には、臆せず人の手を借りる勇気も必要です。辛い時は一人で悩まず、同行者や旅行会社のスタッフ、ホテルのフロント、道端にいる人でも構いません。まずは相談してみてくださいね。ご自身にとって最良の選択ができるよう、本稿が少しでもお役に立ちましたら幸いです。
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*記事内で「弊社催行ツアー」などと記載されてるものは現在では提供しておりません。TNKトラベルのツアーはすべて提携ツアー催行会社が提供しております。