ベトナム人にとって、生活する上で無くてはならない存在が「市場」です。総人口の3割が暮らすホーチミンともなれば、24時間常にどこかで市場が開かれています。
場内には新鮮な食材や雑貨、洋服などが所狭しと並べられ、業者や買い物客の元気な声が飛び交います。訪れる観光客にとっては、ホーチミンの日常を垣間見る事ができる貴重な機会でもあります。
今回はそうした市場を見学したい方のために、「ホーチミンのおすすめ市場10選」と題して、様々なスポットを紹介していきます。ローカル向けのディープな市場も積極的に取り上げますので、気になる場所があればぜひ立ち寄ってみてください!
ホーチミンの市場①人気No.1の「ベンタイン市場」でお土産の値切りに挑戦!
ベトナムを代表する市場といえば、ホーチミンの「ベンタイン市場」は絶対に外せません。野菜や南国フルーツといった食べ物から、洋服・カゴバッグ・サンダル・アクセサリーなどのファッション雑貨、ベトナム料理が食べられる屋台まで…
ありとあらゆる物が揃った観光市場です。夜は建物の外に露店が並び、ナイトマーケットへと早変わり。朝から晩まで楽しめるスポットです。
ベンタイン市場のお土産店では、挨拶代わりに高値をふっかけられます。それを値切り交渉するのが、この市場の醍醐味といえるでしょう。
言い値の3~5割、粘って7割まで落とせれば合格ラインです。saigoniaTシャツなど、人気のお土産品を安く購入してみましょう。
<アクセス情報>
その他オススメ(1)タイビン市場
観光市場よりも、地元の人が集まるローカル市場に行ってみたい方は、1区のバックパッカー通りの端にある「タイビン市場」がオススメです。
大きなタライに積まれた野菜や生魚、1羽丸ごと捌かれた鶏などは迫力満点。調味料や生活雑貨を売るお店や、食堂も併設されており、朝早くから活気に溢れています。
外国人観光客も訪れる場所で、アクセスが良く入りやすい雰囲気が魅力のタイビン市場。ぜひ朝ごはんを食べに訪れてください。
<アクセス情報>
その他オススメ(2)ソンチウ市場
ローカル感全開な市場が好きな方は、4区の「ソンチウ市場」まで足を運んでみましょう。外では青空市が開催され、テントの下に色鮮やかな野菜が並んでいます。
場内には生鮮食品売り場や雑貨店があり、食堂もかなり広いので、ベトナムの家庭料理からおやつまで色々試せます。
治安も決して悪くないので、ぜひ覗いてみてくださいね。包丁を持ったオバチャンの傍らに、豚のヒズメやカエル肉が転がっているシュールな光景に出会えますよ(笑)
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ホーチミンの市場②中華街最大の「ビンタイ市場」でナッツや乾物をまとめ買い
ホーチミンに住む華僑はおよそ50万人。彼らの衣食住を支えているのが、中華街チョロンで最大規模を誇る「ビンタイ市場」です。生鮮食品から日用雑貨まで、生活に必要な全ての問屋がこの市場に入居しています。
場内では中国語が飛び交い、看板には中国語の売り文句が並び、ベトナムにいる事を忘れてしまうほど。お土産にぴったりなナッツや乾物、コーヒー、お茶なども手に入るので、まとめ買いしたい方にオススメです。
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その他オススメ:アンドン市場
ビンタイ市場に次ぐ規模感の「アンドン市場」は、地元密着型のローカルマーケット。食料品や嗜好品、雑貨などの問屋が並び、地下には食堂も完備しています。
観光客の出入りも少なく落ち着いて回る事ができるため、目的ありきのお土産探しならアンドン市場の方が楽だと思います。
筆者は中国茶や茶器などのアイテムを安く購入しました。漢字で書かれた商品名が読めれば、自力で買えると思います。
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その他オススメ:サータイ市場
チョロンの観光名所である天后宮(ティエンハウ廟)のすぐ近くでは、青空市場「サータイ市場」が賑わいを見せています。テントの下には肉・魚・野菜を扱うお店が並び、中華麺やデザートが食べられる屋台もあります。
道路っぱたで生肉を捌く光景にはギョッとしますが、市場全体がアットホームな雰囲気なので、観光客でも気兼ねせず見学できると思います。天后宮の観光ついでに覗いてみてください。
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ホーチミンの市場③巨大ナイトマーケット「ハントンタイ市場」で格安服を探せ!
中心地からタクシーで40分程度のゴーバップ区にある「ハントンタイ市場」。夜はホーチミン最大のナイトマーケットへと姿を変え、格安の服・バッグ・サンダル・アクセサリーの屋台で埋め尽くされます。
洋服は1枚数百円と安い分、ワンシーズンで着倒すアイテムがほとんどですが、日本では珍しい型やデザインが多く、お気に入りの品が見つかるかもしれません。気になるものは取りあえず買っておき、ホテルに戻ってから着てみましょう。
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その他オススメ(1)バーチウ市場
引用:Foody
ビンタン区の「バーチウ市場」は、衣類から生活雑貨、食料品まで幅広く扱うマーケット。こちらも洋服が安く買える事で有名です。
場内にはローカル感全開な派手色&柄物の洋服が揃い、奇抜な形の水着やサンダル、おばちゃん達が着ている普段着のセットアップなどもありました。
日本人観光客の間では、食器やキッチン雑貨も人気の模様。一風変わったお土産が欲しい、掘り出し物を見つけたい方には楽しめる市場だと思います。
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その他オススメ(2)ホアンホアタム市場
本物のどローカル洋服市場を体験したい方には、1着50円という破格の古着マーケット「ホアンホアタム市場」をご案内します。見渡す限り服・服・服、文字通り服が山積みされた問屋が集まり、掘って探すのも一苦労。
週末になると新商品が入荷し、訪れる人の購買欲はさらにヒートアップします。決して品質が良いとは言えませんが、ボロボロの古着から奇跡の一枚を探し当てた時の喜びはひとしおです。興味があれば覗いてみてください。
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ホーチミンの市場④布市場こと「タンディン市場」でリネンやシルクを購入
引用:Foody
ホーチミン1区の端にある「タンディン市場」は、生地屋・仕立て屋が集まる布市場として親しまれています。良質なリネンやシルクを安く購入したら、格安オーダーメイド店に持ち込むのが王道ルート。
店員さんに要望を伝えれば、オススメの柄や必要なサイズなどアドバイスをくれますよ(筆者はワンピース用の生地を100%円で購入)。場内にはナッツや乾物売り場、麺料理の屋台もあるので、時間潰しに立ち寄っても良さそうです。
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その他オススメ(1)ソアイキンラム市場
中華街のローカル生地問屋が集まる「ソアイキンラム市場」は、ホーチミン最大規模にして最安値を謳う本場の布市場。タンディン市場よりも種類豊富で、山積みされた布の中から好みの一枚を発掘する作業は、もはや宝探しと言える面白さです。
1メートル50円のB級品から、アオザイ用の高級シルクまで勢揃い。簡単な英語か中国語ができれば相談に乗ってもらえますよ。布選びにこだわりがある方は、ぜひ訪れてほしい市場です。
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その他オススメ(2)ダイクアンミン市場
手芸好きの聖地とされるのが、同じく中華街にある「ダイクアンミン市場」です。アクセサリーパーツやタッセル、ボタン、毛糸、手芸生地といった格安アイテムを爆買いするローカルで大賑わい。
ユザワヤや貴和製作所に通い詰める手芸女子を連れて行くと、100%喜んでくれる穴場スポットでもあります。ほぼ中国製ではありますが、お土産用に珍しいパーツをお探しの方、安くまとめ買いしたい方には見逃せません。
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ホーチミンの市場⑤バラの花束が安い!花問屋が集まる「ホーティキー市場」
深夜の真っ暗な路地にずらりと並ぶ花問屋と、大輪の花をこれでもかと積んだバイクが往来する、そんな珍しい光景を目にするのが、24時間営業の「ホーティキー市場」です。同市最大の花市場とあって、ベトナム各省から仕入れた色とりどりの生花が勢揃い。
どれも品質がよく安価で、バラの花束はワンコインでお釣りがきます。ぜひ滞在中のホテルの部屋に飾ってみてください。お土産には花瓶やバスケットなどの装飾品を選びましょう。
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その他オススメ:ダムセンフラワーマーケット
引用:MSN Việt Nam
ホーティキー市場よりもやや小規模な「ダムセンフラワーマーケット」も、24時間営業の眠らない花市場となっています。どっさりと花が詰められた巨大バケツが並ぶ光景は圧巻で、甘い香りが辺り一面に漂います。
ハスの花の季節にはピンク色で溢れかえり、旧正月には梅や桃の花が咲き誇り、訪れる人の目を楽しませてくれます。そんな花市場の写真を撮れば、生花にも勝る素敵なお土産になるはずです。
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ホーチミンの市場⑥まさに築地!最大規模の卸売市場「ビンディエン市場」を見学
引用:Vntrip
約2万㎡の敷地面積を誇る「ビンディエン市場」は、ホーチミン最大の卸売市場として有名です。水産・農産・畜産品から植物まで大量に取り揃えた光景は、まさしくホーチミンの“築地”と言えるでしょう。
近年は観光市場としても開放されているので、市場マニアには絶対に訪れてほしい場所。ローカル客に混じって深夜に行くのがオススメです。なお、商品は時間限定で一般販売もしていますが、基本的には見学のみとなります。
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ホーチミンの市場⑦ミリオタの聖地「ヤンシン市場」でミリタリーグッズを発見
引用:Vntrip
ベンタイン市場から徒歩10分の場所にある「ヤンシン市場」には、かつて米軍たちが残していった軍事品を扱うミリタリーショップがあります。
迷彩服、ジャケット、ヘルメット、ライターなどが所狭しと置かれており、ミリオタやサバゲーマニアが品定めをする様子は真剣そのもの。
ぜひお土産に持ち帰りたいところですが、武器類の国外持ち出しは禁止されているため注意が必要です。衣類やワッペン、バッジなどの購入に留めましょう。
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ホーチミンの市場⑧ベトナム中部の名物料理に出会える「バーホア市場」
世界遺産ホイアンで有名なクアンナム省を始めとする、ベトナム中部の食料品が集まる「バーホア市場」は、別名“リトル・クアンナム”とも呼ばれています。
中部ならではの小さいバインセオ、フエ名物で知られるバインボッロック、ダナン名物のミークアン、その他にもカタツムリやちまき、お煎餅など…懐かしい故郷の味が並びます。1食20.000ドン(約100円)から試せるので、本場の味をいただいてみましょう。
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ホーチミンの市場⑨トレンド服&雑貨を探すなら「ウィークエンドマーケット」へ
週末を楽しむ若者達で賑わう「ウィークエンドマーケット」は、ホーチミン各地で不定期開催されています。
中でも「THE BOX MARKET」と「HELLO WEEKREND MARKET」は、トレンド服の古着市やおしゃれなクリエイターによる雑貨販売が行われ、スイーツやスナックの屋台も充実。
夜はナイトマーケットと化し、ライブなどのイベントが行われます。金・土・日曜にホーチミンを訪れる予定の方は、開催スケジュールを要チェック!
★現地レポートはこちら
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開催地の詳細は各マーケットのFacebookアカウントを参照
The Box Market(@theboxmarket.vn)
Hello Weekend Market(@HelloWeekendMarket)
ホーチミンの市場⑩綺麗!新しい!フードコートが魅力の「セントラルマーケット」
9月23日公園の地下にある「セントラルマーケット」は、多数の飲食店や雑貨店などが入居する商業施設。
2019年にリニューアルオープンし、ますます便利になりました。屋台料理を食べ歩いたり、バックパックや靴を見て回ったり、お土産を購入したり…いずれもクーラーが効いた涼しい屋内で楽しめます。
もちろんトイレも完備されていて衛生的。ローカル市場が苦手な方や、日中に出歩いて日焼けしたくない!という方にぴったりです。
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スリ・ひったくり、詐欺、偽物販売に注意!市場めぐりの注意点
市場内でスリ・ひったくりに気を付けたいのは勿論ですが、意外にも危ないのが場外です。
買い物を終えて気が緩んでいるところを、後ろからバイクが近付いてきて、あっという間に荷物を奪われた…という事例もあります。特にベンタイン市場では、場外に白タクやシクロ、怪しいバイクタクシーが待ち構えており、詐欺に遭う事もあるため注意が必要です。
また、市場は偽ブランド製品で溢れかえっています。面白半分で買うのは構いませんが、大きいバッグなど目立つものを大量に持ち帰ると、日本の空港で没収される恐れがあります。もしお土産に購入するなら、偽物のロゴTシャツなどかさばらない物に留めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ホーチミンの市場は本当に多種多様で、お土産購入からローカル体験まで様々な楽しみ方があると分かりましたね。基本的に、ローカル向けの市場は早朝、24時間営業の卸市場は深夜、ナイトマーケットは午後7時以降が賑わいます(ベンタイン市場は1日中混んでいます)。
それ以外の時間帯はのんびりと営業しており、ゆっくり見て回る事ができるので、お好みのタイミングで訪れてみてください。最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが、一度行けばヤミツキになる面白さです!
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