どうも久保です。
先日はじめてダナンの五行山に行ってきたので、旅行会社のスタッフ的な視点や知識もからめつつ、五行山の楽しみ方を丁寧に紹介していきたいと思います。
五行山とは
ダナン市のほぼ南端に位置する五行山は、ダナンが観光地として発展するずっと前から、地元の人たちに大切にされてきた場所です。
五行山はその名の通り、半径500mほどのエリアに5つの小さな山が集まっています。英語ではMarble Mountain(マーブルマウンテン)と呼ばれていますが、これは五行山が大理石でできているためです。
5つの山にはそれぞれ陰陽説に基づいて「火、水、木、金、土」の名前が与えられています。観光客が訪れるのは、一番大きなトゥイソン(Thuy Son)と呼ばれる水山です。それでも標高は約100mほど。
そのため現在では、ほとんどの人の共通認識として「五行山=トゥイソン」となっています。元々はチャンパ王国があった土地で、チャム族というヒンドゥー教を信仰していた民族が、神を崇める地として五行山に集っていたと言われています。
五行山の場所
五行山の場所はダナンのほぼ南端、ダナンの中でもホイアン寄りの場所に位置しています。ビーチからもほど近く、Truong Sa通りというリゾートホテルが立ち並ぶ通りに面しています。そのロケーションから、ダナンからホイアンを訪れる際に立ち寄る人が多い印象です。
五行山の行き方
それでは、ダナン市内から五行山への行き方をご紹介。4パターン紹介させていただきます。
タクシーでの行き方
最も簡単かつメジャーなのがタクシーです。ダナン市内から大した距離もなく、ふらっと訪れることができる場所なので、タクシーで行く人が多いです。
ダナン空港からでもタクシーで20分ほど。大抵のホテルは空港より五行山寄りなので、ダナン市内からのアクセスはとても良いです。
料金はスタート地点により様々ですが、もしダナン空港から五行山に向かった場合でも、だいたい200,000ドン(約1,000円)ほど。でもぼったくりも多いので、それだけは気をつけてください。
ローカルバスでの行き方
バックパッカーや学生さんでお金を節約したい方におすすめなのが、ローカルバスです。ダナン市内とホイアンを繋ぐ1番の黄色いローカルバスが、五行山でも停車します。
毎日朝の5:30から20分間隔で運行しており、料金は距離にかかわらず一律で30,000ドン(約150円)です。(観光客料金)。ローカルバスのバス停はこちらのページから確認できます。
現地ツアーでの行き方
五行山以外の観光スポットも効率よく周りたい、ガイド付きで五行山を訪れたい、という方は現地ツアーに参加するのがいいでしょう。
料金的には少し高くなりますが、五行山以外の場所も訪れることを考えるとコスパの良いツアーも多くあります。
《五行山&リンウン寺》ダナン市内2大絶景スポットツアー(ダナン/ホイアン発)
ダナンの郊外にある、「五行山」「リンウン寺」という個人では行くのが難しい絶景スポットを半日で効率よく周るツアーです。解散場所はホテルまたは市内中心にあるハン市場での解散も可能なので、ツアー後はそのままショッピングなどもお楽しみいただけます。
徒歩での行き方
宿泊するホテルの場所によっては徒歩でも行くことができます。以下のようなホテルからであれば、徒歩で五行山を訪問できます。
・Melia Danang
・Hyatt Regency Danang
・Vinpearl Luxury Danang
・Centara Sandy Beach Resort
五行山の入場料
五行山の入場チケットには2種類あります。一つはエレベーター付き、もう一つはエレベーターなしです。
それぞれでチケットを売ってる場所が違います。エレベーター付きはエレベーターの近く。エレベーターなしは階段の近くで販売しています。
エレベーター付き入場料:55,000ドン(約270円)
エレベーターなし入場料:40,000ドン(約200円)
エレベーターを使用すると、最初の100段くらい階段をスキップすることができます。よっぽど節約したいという場合でなければ、エレベーターを使うことをおすすめします。けっこう疲れます。
入口のところにエレベーターがあり、基本的には違う出口から降りてくることになるので、片道だけエレベーターとなります。(15,000ドン(75円くらい) 追加で払えば往復エレベーターも可能です)
五行山観光におすすめの服装
小さい山ではありますが、傾斜が険しい階段が多く、がっつり見て回るとかなり疲れます。おすすめの服装としては、しっかり汗をかいても大丈夫な服装がよいと思います。
季節にもよりますが、乾季は日差しも強くなって、体感でいうと相当な暑さになります。日よけの帽子、タオルもあるとなお良しです。雨季に訪れる場合は、傘よりもレインコートを持っていくのがよいでしょう。
急な階段が多いので、足元は運動靴がおすすめです。雨が降っているとかなり滑りやすくなるので、雨季は必ず滑りにくい靴を用意しましょう。
五行山観光の所要時間
五行山観光の所要時間は、どれくらいガッツリ見て回るかによって全く異なります。
久保が先日行った時は、休憩もたっぷり取りながら、見どころをほぼ全部見て回ったので、約3時間くらいかかりました。
要所だけ見るのであれば、2時間もかければ十分かと思います。本当に最低限だけ、という方は1時間でこと足りるという話も聞きます。
五行山の見どころ
ということで、全見どころを写真付きで公開していきます。上の看板が五行山の敷地内いろんなところにあるので、看板の番号に沿ってご紹介。
★=マスト(1時間コース)
☆=おすすめ(2時間コース)
1時間ほどで回りたい方は★マークのスポットだけ、2時間くらいかけたい方は併せて☆マークの場所も巡るといい感じかと思います。あくまで久保が勝手に作った目安なので、信用しすぎないようお願いします。笑
1.七重の塔 (Xa Loi Tower) ★
エレベーターから上がると目の前に現れるのがこちらの七重の塔です。内部に入ることもでき、中には仏像が祀られています。挨拶がてらお参りしましょう。
エレベーターを使わずに階段から行くと、順路を少しはずれる必要があるので気を付けましょう。
2.リンウン寺 (Linh Ung Pagoda) ★
エレベーターではなく、階段から上がると最初に着くのがこのリンウン寺です。ダナンにはもう一つリンウン寺という別のお寺があり、巨大なレディブッダ像が有名です。ややこしいです。
このリンウン寺にも小さめのレディブッダがいました。ややこしいです。そして、このお寺の裏に洞窟があるので、見逃さないよう気を付けましょう。
3.タンチョン洞窟 (Tang Chon Cave)☆
五行山にある洞窟はどれも大した規模ではありませんが、確かに洞窟と呼ぶに値するくらいの洞窟感はあります。(←上から)
タンチョン洞窟にはいくつかの立派な像があり、中でも碁を打っている像はユニークで印象的です。
奥に行くと、がんばれば上まで登れそうなアドベンチャー感のある斜面があります。登っていくと5番のバントン洞窟がある広場の方に出てきます。しかし、普通に危ないので止めておきましょう。(経験者談)
4.見晴らし台① (View Point)
洞窟からリンウン寺に戻り、順路に沿って歩みを進めると、一つ目の見晴らし台があります。そこまで大した景色ではないですが、ちょっと一休みにはちょうどいいかなと思います。(ベンチはありません)
5.バントン洞窟 (Van Thong Cave) ☆
そしてさらに階段を進んで行くと見えてくるのが少し開けた広場。おばちゃん達が飲み物やお菓子を売っています。めっちゃ声かけてきます。ちょっとだるいです。
売店の正面にあるのがこちらのバントン洞窟。なかなかの洞窟感にテンションがあがります。
中はこんな感じで、上からの光が入ってくる素敵空間があります。そしてその奥に、またしてもプチロッククライミング的な斜面があり、こちらはちゃんと道が続いています。
かなり狭いですが、この隠れルート感、たまらんばい…。人が多く賑わっている時は列ができてたりして、あんまり隠れルート感ないそうですが、今回は人の少ないタイミングで行けました。
そしてこの先に待ち受けているのが…
5.5.ヘブンゲート (Heaven Gate)☆
なぜか看板には書かれてないのですが、ヘブンゲートという大層な名前が付けられたこちらの見晴らし台。台って感じでもないですが。眺望がよろしいプチ頂上です。せまいです。
景色がよく風も気持ちよかったです。何より至るまでの道のりが個人的には楽しかったです。
来た道の反対側にちゃんと整備された別の道もあったので、戻る時はそっちから戻りました。
長めの階段ですが、バントン洞窟から登るよりは楽なので、安全に登りたい人はバントン洞窟のある広場を抜けた先の階段を使いましょう。
6.リンナム洞窟 (Linh Nam Cave)
バントン洞窟がある広場を抜けると休憩所があり、その休憩所を囲むように色んなスポットが集まっています。
そのうちの一つであるリンナム洞窟。五行山にある洞窟では最も洞窟感がなかったです。笑
高さはあるのですが、奥行きがあまりなく、祀られた像もあまり手入れされてないんだなという感じでした。脇にある横穴は真っ暗で楽しそうでしたが、入ってみると短くてがっかりでした。
7.休憩所 (Relaxation Area)☆
こちらが噂の休憩所です。ヘブンゲートから降りてきた後にここで一服するのがいいでしょう。
ここでも物売りのおばちゃん達がドリンクやらアイスやらを売っています。観光地価格ですが、ちゃんと何がいくらか看板に大きく書いてあり明朗会計です。
8.頂上 (The Highest Peak)★
そして休憩所の脇にある険しめの階段を上っていくと、本物の頂上 (The Highest Peak)に到達します。
天気悪くて映えてないですが、生で見るとなかなかに壮観です。曇ってるおかげで涼しく回れたので良しとしましょう。
さきほどのヘブンゲートもここから見えます。
頂上にも特にベンチなどはなく、いびつに整備された謎スペースがあるだけです。
個人的にはもうちょっと快適空間づくりを頑張ってほしい。
ちなみに、ちゃんと天気がいいとこんな感じです。
9.ホアギエム洞窟 (Hoa Ngiem Cave) ★
こちらも休憩所のすぐ近く、こんなゲートを抜けると見えてくるのがホアギエム洞窟。
ダナンで流行りのレディブッダがこちらにもいらっしゃいました。(ほんとよく見る)
そしてこの奥に、五行山の一番の見どころともいえる洞窟が待ち受けています。
10.フエンホン洞窟 (Huyen Khong Cave) ★
それがこちらのフエンホン洞窟。でかい。
これは確かにパワースポット感があります。(五行山はパワースポットらしい)
天井にあたる部分に空いた穴は、戦争時代の空爆によるものだそうです。
そこから差し込む光がまた神々しいの何のって。
山の中にこれだけのスペースを築けたことに驚きです。あと、やたら高い位置にある大仏様もすごいです。
11.タムタイ寺 (Tam Thai Pagoda) ☆
休憩所周辺にあるスポットのラストはタムタイ寺。出口に向かう方向にあります。大黒様が印象的なお寺で、久保が訪れた際にはお経が響き渡っていました。
五行山から帰る前にこちらでも挨拶しておくと良いでしょう。(何が良いのかは不明)タムタイ寺の正面にある門をまっすぐ降りて行くと、出口につきます。
12.タムトン寺 (Tam Ton Pagoda)
タムタイ寺から門を抜けてすぐ右側にあるのがタムトン寺です。
本堂ではないですが、木造の講堂のような建物が非常にいい感じです。個人的には五行山の寺シリーズでは一番好きです。
13.トゥータム寺 (Tu Tam Pagoda)
タムタイ寺の先に下に降りる階段があり、そこを降りて行くとトゥータム寺があるのですが、久保が行った時は入れませんでした…
整備のためにしばらく閉めているとのことですが、いつまで閉まってるかは不明です。近くには小さいやつですが犬がいて怖かったです。(犬苦手)
14.見晴らし台② (View Point)
タムタイ寺の目の前にある小道を進むと、ハン川が良く見える見晴らし台があります。
五行山が楽しすぎて帰りたくない~ってなっちゃった方はここで心を鎮めましょう。
15.アンフー洞窟 (Am Phu Cave)☆
最後に紹介するアンフー洞窟は、実は山のふもとにあります。エレベーターのすぐ横です。なので、エレベーターからあがる前に訪れるのがおすすめです。
見逃しがちなスポットですが、思いのほか洞窟の規模は大きく、パワースポット感を味わえます。洞窟内の階段を上がっていくと、ちょっとした展望も楽しめるので、ウォーミングアップにはちょうどいいと思います。
まとめ
っという感じで、思ってた以上に長い記事になってしまいましたが五行山、行きたくなったのではないでしょうか。自分で行くの難易度高そうって思った方は、やはりガイド付きツアーで行くのが楽かと思います。
《五行山&リンウン寺》ダナン市内2大絶景スポットツアー(ダナン/ホイアン発)
ダナンの郊外にある、「五行山」「リンウン寺」という個人では行くのが難しい絶景スポットを半日で効率よく周るツアーです。解散場所はホテルまたは市内中心にあるハン市場での解散も可能なので、ツアー後はそのままショッピングなどもお楽しみいただけます。
天気がイマイチだったのが少し残念ではありますが、洞窟のミステリアスな雰囲気と頂上からの景色は素晴らしかったです。
暑い日は大変だと思いますが、訪れる価値がある場所だと思います。ダナンに来たらぜひ!