ハノイに行ったら、どこへ行きますか?ハロン湾とか、ハロン湾とか、ハロン湾とか……。ハロン湾しか思い浮かばなかった方。意外と多いと思います。
ベトナムの首都ハノイは、ガイドブックの表紙を切り取ったような「旧市街」・ハノイ民の憩いの場「ホアンキエム湖」・歴史感じる「タンロン遺跡」などの見どころ&観光地がいっぱい!ハロン湾だけではないのです。
今回は、ハノイから日帰りで行ける大自然堪能ツアーをご紹介します。ハノイ旅行を計画中の方も、そうでない方も、要チェックですよ!2023年最新のツアー情報をご紹介します!
自然あふれるニンビン省へ行こう!
ニンビン省は、ハノイから車で2時間ほどの場所です。ニンビンの魅力は自然が豊かなところ。豊かな自然は日本にもある!と思った方、写真をご覧ください。ニンビンの自然は、日本の自然イメージとはベクトルが違います。
私は日本で自然と聞くと「穏やか」「豊か」などのまろやかなイメージが浮かびますが、ニンビンの自然は雄大すぎて刺々しさすら感じます。山や岩の形も地形も日本とは全く違うのです。
日本に例えるなら宮崎の高千穂かな……と思うものの、高千穂の方が優しい気がします。自然の優しさに触れて心安らぐ、ではなく。雄大な自然の刺々しさと荒々しさを感じて悩みが吹き飛ぶ。そんな印象を私は受けました!
古都ホアルー&タムコックorチャンアンツアー
まずご紹介するのは、自然豊かなニンビン省の歴史と山々岩々の神々しさを堪能するツアー。古都ホアルーはベトナムの礎を築いた場所。さまざまな国から支配を受けたベトナムの心がつまった場所です。
ホアルーには当時の建築物やレプリカがあるので、王朝時代の様子をうかがうことができます。建築物からわかるように、当時のベトナムは中国の文化を強く受けていました。政務のあとで、王様が腹心の部下とお茶を飲みながら政の話をした“石のベッド”は見どころですよ!石細工は大陸の文化なので、ここからも中国の文化様式をみることができますね。
ほかにも、王様が乗った神輿のレプリカが何種類かあります。全体的に龍がモチーフになっているのが個人的に気になっています。ハロン湾=下龍湾にも龍伝説がありますし、ベトナムには龍にまつわる何かが多いように思います……。ホアルーの建築物は中国ぽくもあり、沖縄ぽくもあります。屋根のレンガも赤茶色だし、石細工だし、旗の色が鮮やかなところも似ている。
ホアルーに行くツアーは2種類ありまして、目的地の2箇所目が違います。チャンアンかタムコックのどちらで川下りをするかで選んでくださいね!陸のハロン湾と呼ばれるタムコック渓谷での川下りも、切り立った山々の合間をぬって洞窟の中を進むチャンアンでの川下りも、なかなかできない体験です。冒険心をくすぐられる……。
チャンアンには当時をイメージしてつくられた寺院もたくさんあります。小舟で寄ってくれるので、ぜひ見学しましょう!山々と寺院と川の組み合わせは幻想的としか言いようがない光景です……。
フォトウェディングをしていることもあるので、タイミングがあえば白いドレスに身を包んだ花嫁と新郎とベトナム最初の複合世界遺産の組み合わせが見られるかも!ちなみに、ニンビンは映画キングコングのロケ地でもあるそうです。
ベトナムの寺院に特化したツアー
ベトナムには数多くの寺院があります。東南アジアの仏教大国タイやミャンマーに負けず劣らずの寺院は、仏教に詳しくない方が見てもため息がでるものばかり。ニンビンにも、パフュームパコダ・バイディン寺・ハンムア寺などの寺院があります!
パヒュームパコダ
この3つはどれも独特な寺院でして、初ニンビン!の方よりも普通のニンビンツアーじゃ満足できない3度目のニンビン!の方におすすめです。山がひとつまるまる信仰の対象になっている仏教聖地パフュームパゴダにたどり着く方法はただひとつ、イェン川を1時間かけて小舟で進むのみ。
このツアーではパフュームパゴダにたどり着くことだけを目的にしているので、ただただひたすらにパフュームパゴダを目指していきます。
バインディン寺
東洋一の超巨大寺院バイディン寺は総敷地面積80ヘクタール。敷地内にそびえ立つ寺院群と500体の仏像は、なかなかにコアな楽しみ方を知っているひとこそが目を輝かせる場所なように思います……。
バイディン寺のツアーにはチャンアンの川下りも付いているので、仏教建築も自然もほしい!方におすすめです。
ハンムア寺
ハンムア寺へは、約30分のトレッキング(山登り)を経てたどり着きます。山の上にあるハンムア寺から見えるのは、タムコックをはじめとするニンビンの雄大な田園風景。ハンムア寺へ行くツアーは、野鳥保護区にも足を伸ばします。サイクリングや手漕ぎボート体験をしつつ、バードウォッチングも楽しめちゃいますよ!
上から眺めるタムコックの田園風景とバードウォッチングがお好きな方やご家族におすすめのツアーです!ニンビンの良さをもっと知ってほしい思いと愛を胸に、ニンビン観光局全面協力のもとで、JICA青年海外協力隊でニンビン観光局に派遣されている百瀬さんと共同で作成したツアーです。
ニンビンを1泊2日で味わう。
正直なところ、複合世界遺産ニンビンは日帰りではもったいないスポットです。ハノイから日帰りはできますが、せっかくなら大自然の雄大さと厳しさにどっぷりつかって満喫したいですよね……。
そんなお客様におすすめなのは、ニンビンに泊まってしまうツアー。1泊2日の旅です。こちらのツアーに参加すると、サイクリングもパイナップル畑も手漕ぎボートの川下りも秘境の地ヴァンロンもトレッキングもBBQも四つ星ホテルも楽しめます!
早朝のトレッキングであたたまった身体で見る朝陽に照らされたニンビンのパノラマ風景は、吐く息の白ささえも美しく見えてしまいそうです。お時間に余裕がありましたら、ぜひぜひ1泊してくださいね!
おわりに
ハノイから車で2時間、複合世界遺産ニンビンは自然の豊かさと厳しさを感じる場所。水墨画の世界に迷い込んだ心地になる神々しさは、山々に曲線が多い日本では味わうことのできない風景です。
海外旅行をして自然を見に行くなんてもったいない?そんなことはありませんよ!同じ山や川でも、ニンビンの自然はひと味もふた味も違います。好きなひとにはたまらないニンビンの魅力に、触れてみるのはいかがですか?