ベトナム旅行の際、注意しておきたい国内外への持ち込み、持ち出し禁止物をご紹介いたします。
なお、ご紹介するものは一例であり、各国検疫機関、航空会社のルールは頻繁に変わります。以下、参考用リンクとなりますので、こちらも合わせてご参照ください。
在ベトナム日本大使館 日本からの持ち込み禁止物
https://www.vn.emb-japan.go.jp/jp/consulate/jp_shutsunyuukoku.html
ベトナム航空 持ち込み禁止荷物
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/travel-information/baggage/restricted-baggage
日本国税関ホームページ
http://www.customs.go.jp/mizugiwa/kinshi.htm
農林水産省 動物検疫
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html
農林水産省 植物防疫
http://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/index.html
当記事は、ベトナム在住のスタッフが実際の体験に基づいて作成しています。個人の主観による情報ですので、記事の内容が原因となるトラブルなどについては、当社では責任を負いかねます。ご理解いただけますようお願いいたします。
日本とベトナムに関係なく、機内持ち込みが禁止されているもの
・可燃性のもの(ライター、マッチ、炭など)
・火薬類(花火、クラッカー、弾薬など)
・ガス類(スプレー缶、ガスボンベ、揮発性のものなど)
・毒素が含まれるもの(農薬、殺虫剤、殺鼠剤、毒性のものなど)
・腐食性の液体(水銀、リチウムイオンなど液体バッテリー類)
・液体物(液体物は100ml以下の容器に入れ、透明プラスチック袋に入れる)
・その他危険物(銃火器、ハサミなど刃があるもの、麻薬)
ベトナムに限らず、上記は飛行機内に持ち込めない代表的な品目です。多少の差はありますが、ほとんどの航空会社が上記品目の持ち込みや預け入れを禁止していますので注意しましょう。
ベトナムから日本へ持ち帰れない物
ベトナムで購入可能なお土産の品で、空港で没収されるものをご紹介します。普通にお土産店で売っていても、日本へ持ち込めないものは沢山あります。不要なトラブルを避けるためにも、きちんと把握しておきましょう。
絶対に禁止されているもの
まずは税関ホームページや航空会社の運送約款に明記されており絶対に禁止されているものをご紹介します。しかしながら、お土産店やスーパーで購入することは容易なので、特に気をつけましょう。
フルーツ・野菜・ハーブ類
日本側が持ち込みを禁止しています。青果や野菜類は、税関で認められたもの以外の持ち込みが禁止されています。マンゴーやパパイヤなど、市内のスーパーで安く大量に売っていますので気をつけましょう。
動物の剥製 特に蛇やワニなど
日本側が持ち込みを禁止しています。剥製はワシントン条約により個人の持ち込みと持ち出しが基本的に禁止されいます。
南部のメコンデルタ地域ではワニや蛇の養殖をしているため、お土産店で頻繁に見かけます。お土産店では保証書の発行なども対応してくれない場合が多いため、購入は控えましょう。
ブランド品のコピー品
日本とベトナムが持ち込みと持ち出しを禁止しています。市場や露天で多く見かける人気のお土産品ですが、ベトナムの市場で売っているブランド品の多くは偽物なので購入は控えましょう。
薬莢や手榴弾を加工したお土産品
日本側とベトナム側が持ち込みを禁止しています。クチトンネルやヤンシン市場で売られている使用済み薬莢などを加工したお土産品です。
使用済みとはいえ、武器の一部です。ベトナム、日本ともに空港への持ち込みを固く禁止しております。税関で短時間拘束された、という話もよく聞きます。
蛇やサソリの入った酒類
日本側が持ち込みを禁止しています。ベトナム全土のお土産店によくある、蛇やサソリなどが漬け込まれたお酒です。
旅行中に飲むのは問題ありませんが、お土産目的で購入しないように注意しましょう。「毒物」「危険物」の可能性があるため、日本側の空港で取り上げられます。
骨董品や古銭
ベトナム側が持ち出しを禁止してます。各都市の露天やハノイの旧市街では、古銭や骨董品が多く売られています。「骨董品」という曖昧な判断基準のため、古めかしいものは買わないようにしましょう。
ベトナムから持ち出せない可能性が高いもの
これからご紹介するものは、公式な保証書や検査の証明書がある場合に限り、持ち出すことができるものです。
しかし、ベトナムはまだまだ発展途上国、保証書も偽物だったりとトラブルは絶えません。絶対に安全が保証されているもの以外は買わないことをおすすめします。
匂いの強い発酵食品、「ヌクマム」「マムトム」「マムルオック」など
匂いが強烈な発酵食品は、ベトナム航空が機内への持ち込み禁止を明記しており、ベトジェットやその他の航空会社でも持ち込みが禁止されています。
しかし、人気のお土産のため、厳重に梱包すれば許可された、機内預けであればオッケーだった、という話もよく聞きます。
現地空港スタッフの裁量に幅があるので、詳しい規定はご利用の航空会社に確認しましょう。
参照リンク:ベトナム航空
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/travel-information/baggage/restricted-baggage/Liquids-aerosols-gels/
ワニ革や蛇革、その他動物の革の製品
ベトナム南部ではワニ革や蛇革の加工品が特産品となっております。動物の革の加工品は、証明書付きのものなら持ち込みが可能です。
しかし、お土産店や市場で売られているものは当然のように証明書がありません。購入される際は、正規の証明書があるか、日本へ持ち帰ることが可能かお店に必ず確認しましょう。
証明書のない宝石、真珠、貴金属、原石
ダイアモンドの原石には「キンバリープロセス証明制度」という不正取引を防ぐものがあり、個人での輸出が大変難しくなっています。
ベトナム北部Yen Bai省はルビーの産地で個人でも原石の購入が可能ですが、ダイアモンド以外の原石でもこういった制度に触れる場合がございます。
また、加工済みの宝石や真珠、貴金属類などでも、高級品は証明書等が必要となる場合がございます。高額な宝石類や貴金属を購入される際は、正規の保証書の有無を確認し、必要であれば必ず税関に確認しましょう。
肉類や肉製の加工品、乳製品(ハム、ビーフジャーキー、チーズなど)
ベトナムの検査証明書のあるもの以外は、日本国内に持ち込めません。スーパーで売っているものも同様です。ビーフジャーキーやチーズなど注意しましょう。
魚介類は冷凍などで持ち帰ることは問題ないようですが、該当の航空会社や検疫に確認することをオススメします。
日本からベトナムへ持ち込めないもの
基本的に諸外国と同じですが、特筆すべきは週刊誌や青年向け雑誌などです。ベトナムでは、出版物、写真、ビデオ等に関する規制が厳しく、没収対象となります。
ポルノDVDを大量に持ち込み逮捕された事例もあるので、持ち込みは絶対にやめましょう。
出版物、写真、ビデオ等
ベトナムでは出版物に対する規制が厳しく、グラビアページがある週刊誌や漫画雑誌までもが対象となります。もちろん、青年向け雑誌やDVDなども対象です。
まとめ
本記事で上げたもの以外でも、意外なものが持ち出し禁止となっている場合もあります。
また、発展途上であるベトナムではこういったルールがすぐに変わります。必ず出発前に最新の情報を確認し、危ないものは買わないように努めましょう。